細野晴臣のデビュー55周年記念プロジェクトの始動が発表された。
1969年にエイプリル・フールのベーシストとしてデビューして以降、世界中のリスナーやアーティストに影響を与え続けてきた細野。アニバーサリープロジェクトは、ソニー・ミュージックエンタテインメントをパートナーに迎えて多角的に展開される。
このプロジェクトの一環で、来年秋にデジタルミュージアム「HOSONO MANDALA」がオープンすることが決定。「HOSONO MANDALA」は知っているようで実は知らない、わかっているようで謎だらけの細野晴臣の“これまでとこれから”を、世界中の人たちに感じてもらうために企画された。企画編集・デザインは、日本デザインセンター三澤デザイン研究室および同社のライターが担当。オープンに向けて、YouTubeでは細野の書き下ろし楽曲を使用したティザー映像が公開されている。
またカバーアルバム「HOSONO HOUSE COVER」が11月6日に発売されることを記念して、明日10月12日から27日まで東京・BIOTOPにポップアップショップがオープン。アルバムのアートワークを手がけた五木田智央の作品を用いたアパレル商品、カクバリズムとスタイリストの伊賀大介がプロデュースした細野セレクトによる架空のレンタルビデオショップ「HOSONO VIDEO HOUSE」をイメージしたグッズ、ウィスット・ポンニミットが細野の1stソロアルバム「HOSONO HOUSE」発売50周年を記念して描き下ろしたイラストを用いたBIOTOPとのコラボTシャツなどが購入できる。
ポップアップショップでは「HOSONO HOUSE COVER」より、mei eharaによる「住所不定無職低収入」、SE SO NEONがカバーする「パーティー」、矢野顕子が歌う「ろっか・ばい・まい・べいびい」、原田郁子と角銅真実によるユニット・くくくがカバーした「CHOO CHOO ガタゴト」をそれぞれ収録した7inchシングルを先行販売。ジャケットは各アーティストごとに制作され「住所不定無職低収入」を柳智之、「パーティー」を佐藤薫、「ろっか・ばい・まい・べいびい」を吉澤成友、「CHOO CHOO ガタゴト」を丹野杏香が手がけた。ほかにも細野や「HOSONO HOUSE COVER」にまつわる展示などが行われるのでファンは足を運んでみよう。
さらにプロジェクトの一環で11月28日発売の雑誌「Pen」で細野晴臣が特集されることも明らかに。こちらの詳細は追って発表される。
デジタルミュージアム「HOSONO MANDALA」ステートメント
どんどん変わっていく。拡がっていく。実験的。混沌としてなんだか分からないもの。こぼれて来たもの。
新鮮な驚きにあふれていて。どこかにあるのだが、それとはちょっと違う。
空から降ってきて、自分というミディアム(媒介者)を通して出ていく。
彼方の記憶を引っ張り出したり、夢を思い出したり。過去と未来が交錯する。
そのちぐはぐな混ざり具合。直線じゃなくて螺旋階段のようなもの。得体の知れないもの。
歪んだへんてこりんなカオス。
「HOSONO HOUSE COVERS」発売記念POP UP SHOP
2024年10月12日(土)~27日(日)東京都 BIOTOP