「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手発表会見が本日11月19日に東京・NHKで行われた。
特別企画に氷川きよし
「あなたへの歌」をテーマに12月31日19:20よりNHKホールから生中継される「第75回NHK紅白歌合戦」。今年の司会は有吉弘行、橋本環奈、伊藤沙莉、鈴木奈穂子アナウンサーの4人が担当する。今回、出場が決定した歌手は紅組20組、白組21組の41組。紅組と白組の枠を超えた特別企画には氷川きよしが出演する。紅組ではILLIT、tuki.、ME:I、白組ではOmoinotake、Creepy Nuts、こっちのけんと、Da-iCE、TOMORROW X TOGETHER、Number_i、新浜レオンが初出場を果たす。本日行われた会見には、初出場のアーティストからtuki.、Creepy Nutsを除く8組が出席した。
ILLIT
ILLITがデビューしたのは今年3月。メンバーのMOKAは「デビューした年に紅白という大きなステージに出られて光栄に思っています。私とIROHAが日本出身で、紅白は小さい頃から夢見ていた番組なのでホントにホントにうれしいです。皆さんにエナジーを与えられるようにがんばります」と意気込む。昨夜、初出場の知らせを受けたというMOKAは「みんなで驚いて感動してました。紅白というステージできれいな姿をお見せできるのが目標です」と感激した様子でその瞬間を思い返す。IROHAはメンバーと過ごす初めての年末について「メンバー5人で送る初めてのお正月なので来年の目標を決めたりして、幸せな時間を過ごしたいと思っています」と明かした。
ME:I
同じく今年デビューで、4月に1stシングル「MIRAI」をリリースしたME:I。彼女たちは「Click! ME:Iです!」と声をそろえて挨拶したあと、メンバーのMOMONAが「デビュー1年目で、とてつもなくすごいことが起きているなと実感しています。初出場は今朝知ったので、今も夢心地です。2024年、私たちに携わってくれたすべての皆さんに感謝の思いを届けたいです」と気合い十分な様子を見せる。また「TSUZUMIは安静に過ごしています。TSUZUMIを入れて11人なので、TSUZUMIにも明るい報告ができたらいいなと思います」と休養中のTSUZUMIについても言及した。
それぞれ家族への報告もまだだと言い、RANは「まだ誰にも連絡できていないんですが、このあといち早く報告できるのを楽しみにしています」と声を弾ませる。楽しみにしている共演者について質問がおよぶと、MIUは「私の友人のYUNAHがILLITに所属しているので、同じ舞台に立てるのは光栄ですし、紅白ならではの共演で楽しみにしています」とほほえんだ。
Omoinotake
Omoinotakeは2月リリースのシングル「幾億光年」が現在も大ヒット中。藤井レオ(Vo, Key)は「2012年に結成して、渋谷でストリートライブをやってた2017年頃から『紅白に出続ける』という目標を公言していました。僕らの音楽をたくさんの人に届けたいと思ってきて、その最終到着地が紅白だと思っていました。目標への大きな一歩を踏み出すことができてうれしく思います。紅白のステージは今まで出会った人に『Omoinotake、ずっとがんばってるんだな』と思ってもらえる最高の場だと思っています」と紅白への並々ならぬ思いを口にする。周囲から紅白出場を期待されていたと言う福島智朗(B, Cho)は「直前までは『油断しないぞ』と思っていました。手応えはなくて、ずっと祈ってましたね」と言い、冨田洋之進(Dr)は「こういうふうに紅白初出場という大きな報告ができてうれしいですし、感謝、感謝です!」と地元・島根県に向けてメッセージを送った。
こっちのけんと
「はいよろこんで」がSNSを中心に大ヒットし、多忙を極めているこっちのけんとは「楽しかった、うれしかった、悲しかったとか感じる暇もないまま突っ走ってきました。僕と同じように人生で悩んできた人に向けて、この場を借りてできることを出し切って、誰かが前を向けるきっかけになるステージをお届けしたいです。自分のご褒美というか、こっちのけんとチームの皆さんのご褒美になるような、素敵なステージにもしたいです」とコメント。初出場を聞いた経緯に関して「昨日韓国から帰ってきて、朝、事務所に行ったら、急に壁際に立たされて『動画を撮るぞ!』と言われて『紅白が決まりました』と伝えられて。わけがわからなくて、今の今までドッキリなんじゃないかとずっと思っていました」と説明する。出場を報告したい相手について聞かれると「今年、結婚したので妻にも伝えたいですし、兄(菅田将暉)や弟(菅生新樹)だったり……ライバルであり友人である兄弟にも伝えたいなと思います。このあと泣きながら電話したいと思います」と家族愛を見せ、感情をあらわにした。
Da-iCE
メジャーデビュー10周年イヤーというメモリアルな年に紅白初出場を果たすDa-iCE。リーダーの工藤大輝は緊張した面持ちで「当日も緊張すると思うんですけど、Da-iCEらしくパフォーマンスさせていただきたいです」「ダンスボーカルグループをやってるとクールな印象を持たれがちなので、仲よく楽しくやってる雰囲気を見せたいです」と意気込みを述べる。花村想太は、4月リリースの「I wonder」の歌詞をトークに差し込んで披露曲を大胆に匂わせ。10周年にちなんで、10年前の自分に伝えたいことを聞かれると「“音が止まるよ”と伝えたいです。10年前はカッコいい路線でやってたんですけど、“色が変わりました”」としてやったりの顔で語った。
TOMORROW X TOGETHER
夢の紅白に向けてTOMORROW X TOGETHERのTAEHYUNは「紅白歌合戦に出場させていただくことになり、心から光栄に思っています。いつか紅白のステージに立ちたいと思っていたので、ホントにホントにうれしいです。2024年を締めくくる大晦日にふさわしい素敵なパフォーマンスをお届けできるようにがんばりたいと思います」と流暢な日本語でコメント。HUENINGKAIは初出場の知らせを聞いた瞬間を振り返りながら「信じられないような気持ちでした。不思議な気持ちだったんですけど、メンバーみんなと喜び合いました」と明かし、「いつも力を尽くしてくださるファンの皆さんはもちろんのこと、初めて観てくださる方にも新しい姿をお届けしたいと思ってます」と視聴者にメッセージを送った。さらに、欠席のSOOBINについても触れ、「この場に来たいと残念がっていました」と彼の思いを代弁するように悔しがった。
Number_i
Number_iのデビュー日は2024年1月1日。神宮寺勇太が「1月1日にデビューさせていただいて、12月31日に初出場できるということで、最高のパフォーマンスをお届けできたらと思っています。去年は観る側だったので、とても光栄でうれしく思っています。どれだけブチかませるか、最大限のパフォーマンスをぶつけられたらと思っています」と言うと、平野紫耀は神宮寺の言葉に何度も相槌を打つ。「バッと起きて車に乗ったらNHKにいました」と話したのは平野で、所属しているTOBEの滝沢秀明社長に向けて「社長のサポートあっての活動なので、『ありがとうございます』とお伝えしたいです」と感謝を述べた。
この1年を思い返しながら、神宮寺は「濃い1年だったよね。楽曲作りの深さを実感したり、フェスにも出たり、いろんな方々に出会えた1年だったなと思います」としみじみ。岸優太は「今ツアー中なんですけど、自分たちの愛情を込めた歌を歌って、ファンの皆さんとコンタクトをとっています」と充実した音楽活動を振り返った。
新浜レオン
新浜が「『コングラッチュレオン!』と言われました、新浜レオンです! 心を込めてがんばレオン!」と元気よく自己紹介すると、Da-iCEが「フー!」と盛り上げる。紅白歌合戦に出場することを生きる目標にしてきたと言う新浜は、所ジョージが作詞作曲し、木梨憲武がプロデュースした話題曲「全てあげよう」で印象的な“膝スライディング”のパフォーマンスを、西城秀樹をイメージした衣装で何度も披露する。その後、恩人でもある所と木梨に向けて「ずっといろんなところでご一緒するたびに夢のようなんですが、先日のライブにも飛び込みで来てくれて。紅白当日は何が起きるのかドキドキしてるんですが、ご一緒できる瞬間があれば幸せです」とラブコールを送った。会見中は終始笑顔を絶やさず「五木ひろしさんとお会いしたときに、『レオンはいつもキラキラしていないとダメだ!』と言われて。紅白というキラキラしたステージで派手にいきたいと思います。それと、膝だけはすべれるようにスタンバイしたいと思います」と初出場への思いを語った。
tuki.、Creepy Nutsも意気込み
このほか、会見に参加できなかった初出場歌手からのコメントも公開された。現役高校生で、制服姿のtuki.は「昨年、お父さんに出世払いをお願いして、楽曲をリリースしてからたくさんの方に楽曲が届くようになりました。うれしくもあり、不思議な気持ちです。小さい頃から家族で紅白を観ていたので、正直実感が湧きませんが、紅白を素晴らしい1年の締めくくりにできるよう精一杯歌いたいと思います」と思いを語る。Creepy Nutsのメッセージは司会者によって読み上げられ、「初出場の機会をありがとうございます。歴史ある舞台でパフォーマンスを披露できることが大変光栄です。大晦日当日はよろしくお願いします」というコメントが寄せられた。
放送情報
NHK総合ほか「第75回NHK紅白歌合戦」
2024年12月31日(火)19:20~23:45
※BSプレミアム4K、BS8K、ラジオ第1でも放送
※中断ニュースあり