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SEVENTEENが日本ドームツアーで示した“音楽の神”の底力、CARATから動物たちまで心通わせ大団円

SEVENTEEN (P)&(C) PLEDIS Entertainment
12分前2024年12月22日 12:07

SEVENTEENの日本ツアー「SEVENTEEN『RIGHT HERE』WORLD TOUR IN JAPAN」が本日12月22日の福岡・みずほPayPayドーム福岡公演をもってフィナーレを迎えた。

11人で立つ東京ドーム

11月29、30日に愛知・バンテリンドーム ナゴヤ、12月4、5日に東京・東京ドーム、12、14、15日に大阪・京セラドーム大阪、19、21、22日に福岡・みずほPayPayドーム福岡にて計10公演行われた今回の日本ツアー。兵役義務の履行のためJEONGHAN、中国での活動のためJUNはライブには不参加となり、2人を除くメンバー11人が本ツアーに参加する形となった。本稿では、東京ドーム公演のDAY2にあたる12月5日公演の模様をレポートする。

開演時間を過ぎると、地鳴りのような重々しい音が場内に鳴り響く。ステージ上では無数のダンサーが舞い踊り、会場が不穏な空気に包まれる中、この重々しい雰囲気をさらに煽るように、上空から吊るされた真紅のカーテンがはらりと落ちる。この瞬間、ピラミッド状のステージに佇むメンバーたちのシルエットが浮かび上がった。そのままライブは「Fear」で幕を開け、息をつく間もなく「Fearless」へと続く。3曲目「MAESTRO -Japanese ver.-」は、HOSHIが指揮棒を振り、WOOZIが力強く鍵盤を叩く中、S.COUPSが射抜くような鋭い眼差しでポーズを決めるパフォーマンスでスタート。ラストにはWONWOOが華麗に指揮棒を振り、優雅な敬礼でパフォーマンスを締めくくる。SEVENTEENは楽曲のコンセプトを踏襲したシアトリカルなステージ演出、細部まで洗練されたメンバーの美しいパフォーマンスで観客の心を鷲掴みにし、CARAT(SEVENTEENファンの呼称)の全身を熱気で包み込むかのような臨場感を開始早々に作り上げた。

今宵のユニットステージは

SEVENTEENのライブの醍醐味でもあるユニットステージも健在。S.COUPS、WONWOO、MINGYU、VERNONからなるHIPHOPチームは「Water」のステージ後、全員が狼のマスクを装着して「Monster」を披露し、怪しくも楽しげなパフォーマンスで会場を盛り上げる。HOSHI、THE 8、DINOが属するパフォーマンスチームはステージ上に突如現れたポッドに閉じ込められているかのような演出で登場。刺々しい装飾が施されたマスクを外すと、割れんばかりの歓声が起こり、「Rain」「Lilili Yabbay」を続けて披露した。WOOZI、JOSHUA、DK、SEUNGKWANによるボーカルチームは、小惑星を思わせる幻想的なセットとともに観客の前へ姿を現し、「Candy」で伸びやかな歌声を響かせる。続く「Cheers to youth」では、WOOZIが「この曲知ってますか? 一緒に歌いましょう!」と観客に呼びかけ、DKも「CARATといるこの瞬間が何より最高です!」と語り、会場の一体感を醸成した

なおこのステージが終了すると、その他のメンバーも、ボーカルチームと同じくフリルやチェックの装飾が施されたクラシカルな衣装に着替えて合流し、「Our dawn is hotter than day」「ひとりじゃない」を披露。それぞれの曲前には、WONWOOが「皆さんのおかげで楽しい夜です」と述べ、JOSHUAも「CARATの皆さんは、ひとりじゃない」と語り、会場を温かな空気で包み込んだ。

“音楽の神”に誘われ

ライブで特に大きな盛り上がりを見せたのは、SEVENTEENのユーモラスな魅力が炸裂した、「Oh My! -Japanese ver.-」「Snap Shoot -Japanese ver.-」が披露されたブロック。幕間映像が終了すると、メインステージ上にはキャンピングカーを模したセットが登場。メンバーは車の窓から顔をのぞかせ、DKは目にも止まらぬ速さでまばたきを繰り返すなどしてCARATに再登場をアピールした。

キャンピングカーから続々と姿を現したメンバーは、ボーイスカウトを連想させるアウトドアな装いで、ステージ上に作られた“家の中”で思い思いの時間を過ごす。その間、突如モニタに「彼らは手強い?」との文字が映し出され、ステージ上にゴリラやシロクマ、うさぎ、フラミンゴ、ペンギン、宇宙人などの着ぐるみキャラクターたちが乱入し、SEVENTEENにダンスバトルを仕掛ける展開に。メンバーは突然の来訪者に驚きつつも、鮮やかなダンスを代わる代わる披露してこれに応戦。最後には、動物たちも含め、ステージにいる全員で一緒にダンスを踊るハッピーエンドを迎え、会場には大きな笑いと歓声が巻き起こった。

SEVENTEENと親睦を深めた動物たちは一度ステージを去ったものの、「God of Music」のパフォーマンス中に再登場。“音楽の神”の音色に引き寄せられたかのように戻ってきた彼らと、SEVENTEENは音楽で心を通わせる姿を見せ、「言葉が通じなくても 音楽があれば 僕らは今から大親友さ」という歌詞がそのまま具現化されたような、ピースフルな空間を作り上げた。場内の幸せなムードはそのままに、その後は疾走感に満ちた日本オリジナル曲「今 -明日 世界が終わっても-」を投下。観客のボルテージを最高潮へと引き上げた。

後半ブロックはハッピーなステージやユーモアあふれるMCでCARATの笑顔を引き出したSEVENTEENだが、本編ラストでは目つきが一変。ただならぬ気迫をまとって「March」「Super」を披露し、魂を燃やし尽くすような迫力あるパフォーマンスで本編を締めくくった。

13人を守れるのは誰か

「Adore U」でスタートしたアンコールは、SEVENTEENとCARATによる声をそろえた“アッキンダ”の大合唱もあり、開始早々に会場には並々ならぬ熱気が渦巻く。その後「’bout you」「Campfire」で彼らは会場を周回するトロッコに乗り込み、ファンとの交流を楽しみながら東京ドームを温かな歌声で包みこんだ。

ライブ冒頭の自己紹介ではTHE 8がJUNの自己紹介を再現したり、MC中にMINGYUが「急にJEONGHAN兄さん、JUN兄さんがいたらいいのになって思ってしまいました」と口にするなど、残念ながら今回のライブに不参加となった2人の名前をライブ中にたびたび挙げていたSEVENTEEN。最後の挨拶でも、DKが「次に来るときはJEONGHAN兄さん、JUN兄さんも一緒に来られたら」、S.COUPSが「僕ら13人を守っていけるのは、ほかの誰でもないCARATの皆さん」と話すなど、メンバーは口々に“完全体”である13人で再び東京ドームのステージに立ちたい、と強調した。

「本当に(CARAT)1人ひとり抱きしめてあげたいし手をつなぎたい」とCARATへの愛を語ったSEUNGKWANは、日本での活動が10年近くに及ぶことに言及し「初めて日本でコンサートをしたとき、ラーメンとコーンパンにハマっちゃってぷくぷく太っちゃったことを今でも思い出します。今となってはツアーのたびに何でもかんでも食べるんじゃなく、少しでも自分ががんばってる姿を見せられるくらいにはなりました」と誇らしげな面持ちで振り返り、観客の笑いを引き出す。そして、続くWONWOOのコメントの際には、日本語の流暢さ、発音の美しさにCARATから感嘆の声が。2年間地道に日本語の勉強を重ねたというWONWOOは、「この前のコンサートまでは自信がなくて話せなかったけど、今は自信ができて。皆さんと日本語で話してみたかったんです」と淡々とした口調ながらもどこかうれしそうに述べ、「今日も月がきれいですね。ありがとうございました!」と粋な挨拶でコメントを終えた。

BUMZUも登場「アジュナイス」は終わらない

メンバー全員の最後の挨拶が終了するとライブはラストスパートへ。THE 8のひと声で「CALL CALL CALL!」がパフォーマンスされたのち、曲の終了後も何事もなかったかのように再び「VERY NICE」をリピートする、SEVENTEENのライブでは恒例の“無限アジュナイス”に突入した。

SEVENTEENもCARATも、お互いの熱気を煽り合うように歌って踊ってアンコールを楽しみ尽くす。3度目の「VERY NICE」の際には、メンバーから急きょマイクを渡されたSEVENTEENの音楽プロデューサー・BUMZUが、音楽に合わせてノリノリで踊り出す場面も。また5度目の「VERY NICE」の際には、メンバーは残念ながらこの日のライブで披露されなかった「HOT」「HIT」のほか、HOSHI、SEUNGKWAN、DKによるユニット・BSSの「Fighting」などの人気曲を次々と披露するサービス精神旺盛な姿も見せる。その後も再度の「CALL CALL CALL」を挟みつつ、「本当に最後だから!」と、6度目の「VERY NICE」をもってライブは終了。メンバーは「また会いましょう!」「また来ますからねー!」とCARATに約束し、公演の幕を閉じた。

メンバーの最後の挨拶全文(12月5日公演)

S.COUPS

昨日、今日、とっても楽しかったです。ふと、13人がまた集まれるとしたら東京ドームでまたコンサートをしたいなと思っています。毎度アンコールのコメントをするときは「側にいてほしい」という言葉しか出てこないんですけど、僕らのそばにいずにいられないくらい、僕らがもっともっとカッコよくなって一生懸命がんばり尽くします。僕ら13人を守っていけるのは、ほかの誰でもないCARATの皆さんだということをわかっていてほしいです。本当にありがとうございます、大好き。

SEUNGKWAN

CARATちゃんのおかげで今日もとても幸せでした。今日も本当に皆さんが僕の幸せを満たしてくれました。本当に1人ひとり抱きしめてあげたいし手をつなぎたいと思うんですけど、できる限り皆さんと目を合わせようとがんばりました。それくらい、僕の感謝の気持ちが大きいってことなんです。S.COUPSお兄さんが言ったように、次また13人でここに来られるようにがんばりますので、いつも心に刻みながら一生懸命活動していきたいと思います。

韓国でデビューしてそろそろ10年目に突入しますし、日本でも10年活動してるようなものですよね、初めてライブで来てからは。初めて日本でステージに立ってコンサートをしたとき、ラーメンとコーンパンにハマっちゃってぷくぷく太っちゃったことを今でも思い出します。そして今となってはツアーのたびに何でもかんでも食べるんじゃなく、少しでも自分ががんばってる姿を見せられるくらいにはなりましたよね。でも今日、油そばを食べました……。おいしいから……どうしたらいいんだよ……。話が長くなりました。CARATちゃん、愛してます! 一生懸命がんばります!

WONWOO

皆さん、今日も来てくれてありがとうございました。皆さんおかげでとても幸せでした。この思い出を私の心に刻みます。私の日本語はどうですか? 上手? ……そんなことないです。2年間ずっと勉強しましたが、この前のコンサートまでは自信がなくて話せなかったけど、今は自信ができて。皆さんと日本語で話してみたかったんです。どうですか?(観客のリアクションを聞いて)……よかった。皆さん、これからもよろしくお願いします! 今日も月がきれいですね。ありがとうございました!

WOOZI

(WONWOOに対して)ペラペラじゃん……。CARATの皆さん本当にありがとうございます。いつも皆さんのことを思いながら歌っています。今日もどうか楽しんでいただければと思います。いつも元気で、毎日幸せに過ごしてください。ありがとうございます。

DK

今日のコンサートに来てくださったCARATの皆さん、本当にありがとうございましたー! みんな完璧ー? ははは。東京ドームで「完璧じゃーん」が轟くなんて夢にも思っていませんでした。本当にドームでコンサートができるということ自体がすごく感謝するべきことなんですけど、さっきステージでも、ここにいることが本当に幸せなんだなと思いました。本当にこれはCARATの皆さんのおかげだと思っています。皆さんがいたからこそ、皆さんの愛がなかったら、皆さんがいなかったら、こんなに素敵な会場でこんなに素敵なコンサートはできなかったと思います。本当にありがとうございます。次に来るときはJEONGHANお兄さん、JUNお兄さんも一緒に来られたらと思います。今日来てくださった皆さま、心から感謝を申し上げます。帰り道は気を付けて、おいしいご飯をたくさん食べて、ぐっすりと眠っていい夢を見てください。みんなおやすみー、また会いましょう! 大好き。

THE 8

CARATの皆さんのおかげで本当に幸せでした。またいい思い出を一緒に作りましたね? これから寒くなるので、暖かくしていつも元気で笑っていてほしいです。僕もCARATの皆さんの力になれるようにがんばります。ありがとうございます!

JOSHUA

今日の公演はどうでしたか? 楽しかったですか? CARATの果てしない愛の力で僕も本当に幸せでした。皆さんからもらった愛と応援を忘れずに恩返しするジョシュアになります。愛してます。うちのCARATちゃん。ありがとうございます。

DINO

皆さん、「SCHOOL OF LOCK!」聴いたことある人? おー、毎月2週目のこの時間はSOLインターナショナルクラスです。SEVENTEENのDINOです。はい、先生DINOです。「SEVENTEEN『RIGHT HERE』WORLD TOUR」! 本当に楽しかったです。実は「SCHOOL OF LOCK!」の録音のときもそうですし、コンサートのときも、皆さんとの隙間を埋めるような気持ちでいるんですね。そういった素敵な機会に恵まれて本当に光栄でした。そしてまた初めて東京ドームに立った日のことを思い出すんですが、そのときは「本当に夢を叶えた」という気分だったんですが、今もずっとそういった夢は絶えずあります。いつも僕に希望と愛を与えてくれるCARATの皆さん。僕の存在の理由はCARATです。ありがとうございます。

MINGYU

お疲れさまでした皆さん。昨日はすき焼きを食べました。今日の朝は油そばを食べました。そして、今は皆さんの愛を食べました。おいしかった。2024年はスタジアムツアーとドームツアーを全部しましたね? いい思い出をたくさん作って本当に幸せです。全部皆さんのおかげです。来年もよろしくお願いします。正直今、いっぱいお腹すいたです。皆さんもおいしいもの、食べてくださいね? またねーおやすミンギュー。

VERNON

来てくださったCARATの皆さん、ありがとうございます。コンサートを楽しんでくださったならうれしいです。これからも思い出をプレゼントできるようにがんばります。愛してます!

HOSHI

みんな来てくれてありがとうございます! 僕たち2日間公演をしたんですけど、2日間とも平日だったし、早い時間からのスタートになったんですが、こんなにいっぱいにしてくださって本当にありがとうございます。信じられないです。皆さん大好き……。ホランへ。これからもよろしくお願いします!

セットリスト

SEVENTEEN「SEVENTEEN『RIGHT HERE』WORLD TOUR IN JAPAN」2024年12月5日 東京ドーム

01. Fear
02. Fearless
03. MAESTRO -Japanese ver.-
04. Ash
05. Crush
06. Water(HIPHOP TEAM)
07. Monster(HIPHOP TEAM)
08. Rain(PERFORMANCE TEAM)
09. Lilili Yabbay(PERFORMANCE TEAM)
10. Candy(VOCAL TEAM)
11. Cheers to youth(VOCAL TEAM)
12. Our dawn is hotter than day
13. ひとりじゃない
14. Oh My! -Japanese ver.-
15. Snap Shoot -Japanese ver.-
16. God of Music
17. 今 -明日 世界が終わっても-
18. 消費期限
19. LOVE, MONEY, FAME(feat. DJ Khaled)
20. March
21. Super
<アンコール>
22. Adore U
23. 'bout you
24. Campfire
25. CALL CALL CALL!
26. VERY NICE

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