大きな話題から気になる小ネタまで、“最近のK-POP”をまとめて振り返るマンスリー連載「K-POP、最近どう?」。まだまだ冷え込みの厳しい日が続きますが、K-POPシーンではそんな寒さを吹き飛ばすような、熱いニュースが相次ぎました。2月はBLACKPINKの約3年半ぶりとなるミニアルバム発売や、宇宙少女の10周年を記念した楽曲リリース、そして同じく10周年を記念したI.O.Iのカムバック発表など、“第3世代”ガールズグループによる力強い動きが印象的でした。
ほかにもTWSの日本デビュー曲「はじめまして」韓国語版のリリースや、ATEEZの再契約後初のカムバック、ステラの英語パートが話題のHearts2Hearts「RUDE!」、NCTの“人気ケミ”ジェノ&ジェミンのユニットデビュー曲など話題作も目白押し。本稿では、そんな2月のK-POPシーンから、印象的な出来事をピックアップしてお届けします。
文 / 岸野恵加 イラスト / ちぎりパン
1. 「はじめまして」「また会えてうれしい」
今月も、新譜の振り返りからお届けします。ZEROBASEONEは、2月2日に“スペシャルリミテッドアルバム”「RE-FLOW」をリリース。18、19日にはKアリーナ横浜でワールドツアーのアンコール公演を盛況のうちに終えました。そして今後は5人体制でグループ活動を継続していくことを発表し、大きな転換点を迎えています。ATEEZは6日に13thミニアルバム「GOLDEN HOUR : Part.4」を発表し、再契約後初のカムバック。メンバーが満場一致でリード曲に選んだという「Adrenaline」では、EDMサウンドに乗せて8人のエネルギーが爆発しています。
TWSは日本デビュー曲「はじめまして」を韓国語でアレンジした「Nice to see you again(Korean Ver.)」を、9日にデジタルリリース。夏に届けられた「はじめまして」からは少し印象を変え、音楽番組「M COUNTDOWN」では雪が舞う中でパフォーマンスするなど、冬にぴったりな儚さを帯びたムードでファンを魅了しています。同日にMADEINはニューシングル「Girl Meets Boy」で、ときめきや心の揺れ動きを繊細に描き出しました。KARDのジウは、11日に「(EX)IST」でソロデビュー。収録曲「Lily」では自ら作詞を手がけています。
20日にはHearts2Heartsがポップな「RUDE!」でカムバック。ステラが流暢な英語で放つセリフパートは、中毒性抜群です。Hearts2Heartsは「RUDE!」リリース直後の21、22日に初のファンミーティングを韓国で開催し、24日にデビュー1周年を迎えました。IVEは23日に2ndフルアルバム「REVIVE+」をリリースし、リード曲「BLACKHOLE」のMVで宇宙を思わせる壮大な世界観を展開。大勢のダンサーと共に踊るパートは迫力抜群です。なおIVEのユジンは、28日に配信されたイ・ヨンジの新曲「Robot」のMVに友情出演しました。
NCT DREAMのジェミンとジェノは、ミニアルバム「BOTH SIDES」でユニット・NCTJNJMとしてデビュー。アルバムのテーマは“二面性”で、NCTともNCT DREAMとも異なるライトなテイストに、メンバーからも「意外!」という声が多く上がったそうです。また宇宙少女はデビュー10周年を記念したファンソング「Bloom hour」を25日に発表し、人気YouTubeコンテンツ「it's Live」に出演。名曲「As You Wish」も合わせた2曲をバンドサウンドに乗せて生歌で届け、歌唱力の高さを存分に発揮しました。
BLACKPINKは約3年5カ月ぶりとなるミニアルバム「DEADLINE」をリリースし、発売初日に売上枚数が146万枚を突破。リード曲「GO」ではクレジットにメンバー全員、そしてColdplayのクリス・マーティンが名を連ねています。BLACKPINKと韓国・ソウルに所在する国立中央博物館とのコラボも行われ、グループの可能性をさらに拡張させました。そしてNMIXXは、ブラジルの歌手パブロ・ヴィターと2度目のコラボとなる新曲「TIC TIC(Feat. Pabllo Vittar)」を26日に発表。これに先がけて、ブラジル・サンパウロで行われたカーニバルに参加し、パブロ・ヴィターのブロックパーティにゲスト出演しました。これはK-POPアーティスト初となる快挙です。
日本オリジナル作品も充実。MISAMOは4日に日本1stアルバム「PLAY」を発売し、6日にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンでパフォーマンスを披露しました。11日にはSTAYCが日本1stフルアルバム「STAY ALIVE」を発表。CNBLUEのジョン・ヨンファは韓国で発表したミニアルバムに日本オリジナル曲を追加した「One Last Day ~Japan Special Edition~」をリリースし、東京ガーデンシアターでソロライブを開催しました。SHINeeのミンホは、日本語曲「Sunkissed」「Flawless」を25日に配信リリースしています。
2. 私を困らせる6人の王子様
2月もさまざまな公演が話題に。RIIZEは初の東京ドーム単独公演を21日から23日にかけて開催しました。筆者も取材のため鑑賞しましたが、充実した演出にメンバーの「ファンを全力で楽しませたい」という心意気を感じ、6人がムービングステージで迫力たっぷりに踊る「Boom Boom Bass」には特に圧倒されました。またRIIZEは、日本オリジナルシングル「All of You」を18日にリリース。スキー場で撮影されたMVは、画面いっぱいに映し出される日本語テロップが印象的です。
NCT WISHは、韓国で行ったデビュー2周年記念ファンミーティング「6人の王子が私にプロポーズしたら困るんですけど」で王子様に変身。ポスターなどのビジュアルも含め、まるで乙女ゲームのような世界観が話題を集めました。i-dleは新たなワールドツアー「Syncopation」を21日に韓国でスタート。日本では6月にKアリーナ横浜で公演が行われる予定で、今から待ち遠しいです。
G-DRAGON(BIGBANG)はデビュー後初となる単独ファンミーティングの日本公演を、13日から15日までぴあアリーナMMで実施。松田聖子「SWEET MEMORIES」をカバーするなどスペシャルな内容で、360°ステージを囲むファンと温かく交流しました。そしてSEVENTEENのMINGYUとS.COUPSによるユニット・CxMは日本公演を開催し、「LIVE PARTY」というタイトルにぴったりな、クラブのようなムードで会場を盛り上げました。
SAY MY NAMEは初のファンコンサートを行い、HITOMI(本田仁美)はI.O.Iの「Very Very Very」をユニットで披露。かつて彼女が「PRODUCE 48」のポジション評価で披露した思い入れ深い楽曲であることから、長年のファンを感動させました。また昨年12月に除隊したNCTのテヨンは、ソロ初の日本公演を16、17日にパシフィコ横浜国立大ホールで開催。公式グッズの自筆イラストを使用したおにぎりポーチが、なんともかわいらしく印象的でした。
11日には、K-POP授賞式「第2回 D Awards」が韓国で開催され、ENHYPENが6冠を獲得。ベストバンド賞には、QWERが2年連続で輝きました。また夏フェスの出演情報が徐々に発表され、「SUMMER SONIC 2026」にジェニー(BLACKPINK)、LE SSERAFIM、BABYMONSTERの出演が決定。そして、2PMは日本デビュー15周年を記念して、10年ぶりの東京ドーム公演を5月に行うことを予告しています。
3. ついにイルデ、ついに再結成
こちらでは、活動にまつわるトピックをまとめて振り返ります。2018年にデビューしたfromis_9は、ついに4月、日本デビューすることが決定。28日にはアンコール公演を立川ステージガーデンで行い、来日時にメディアの取材に応えた際に「夢は東京ドーム」と答えました。
「PRODUCE 101」の初代シリーズから誕生したI.O.Iはデビュー10周年を記念して、5月にカムバックすることが決定。カン・ミナとチュ・ギョルギョンを除く9人体制となるものの、多くの期待を集めています。また、昨年メンバーの所属事務所が分かれたOH MY GIRLは、2026年上半期に完全体でのアルバムリリースとコンサートの実施を予告しました。KATSEYEは、マノンが当面の活動休止を発表。少女時代のティファニーは俳優のピョン・ヨハンと結婚し、グループの中で初の既婚者となりました。
SHINeeのテミンは、2024年から所属していたBig Planet Madeエンタテインメントとの専属契約を終了。4月には「Coachella Valley Music and Arts Festival」出演を控える彼の今後に関心が集まっています。昨年末にEVNNEとしての活動を終了したチ・ユンソは、YHエンターテインメントとの専属契約を終了。またカン・ダニエルは、2月9日に陸軍へ現役入隊しました。
さらにジェジュンが代表を務めるiNKODEから、5人組のKEYVITUPと6人組のVAY ONNというボーイズグループ2組が、今年上半期にデビューすることが明かされました。マサトや仙、スンジアヤンら「BOYS II PLANET」で注目を浴びた練習生もメンバーに名を連ねており、期待を高めています。またミン・ヒジンは新たなレーベルooak recordsを設立。オーディション参加者の募集も開始し、ボーイズグループ創出に向けて歩み出しました。
4. デビューメンバーはたった1人
最後にこちらで、収まりきらなかったトピックをまとめてご紹介。2月1日にはロサンゼルスで「第68回グラミー賞」授賞式が行われ、ロゼ(BLACKPINK)とブルーノ・マーズがコラボ曲「APT.」をパフォーマンス。Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」OST「Golden」は最優秀映像作品楽曲部門を受賞し、K-POP初のグラミー受賞を成し遂げる快挙となりました。
IVEのリズはカンナムと一緒に米津玄師&宇多田ヒカルの「JANE DOE」を見事にカバーし、Stray Kidsのリノはスキマスイッチの「奏」を歌唱する動画を公開。BOYNEXTDOORのSUNGHOは実写映画「秒速5センチメートル」の韓国公開を記念して、山崎まさよし「One more time, One more chance」のリメイク音源をギターを弾いて歌唱し、瑞々しい感性を光らせました。同じくBOYNEXTDOORのJAEHYUNが川崎鷹也とコラボして「君の為のキミノウタ」を美しく歌う動画も話題を集めています。
そしてHYBEとGeffen Recordsによる新オーディション番組「WORLD SCOUT: THE FINAL PIECE」の配信が24日にABEMAでスタート。デビューメンバーに選ばれるのはわずか1人という過酷なオーディションですが、スタジオキャストの指原莉乃、ヒコロヒー、SAKURA&KAZUHA(LE SSERAFIM)、IROHA&MOKA(ILLIT)による、視聴者の思いを代弁してくれるようなコメントに没入させられます。またSMエンタテインメントの練習生チーム・SMTR25の初バラエティ番組「応答せよ!僕らのハイスクール」も、同じくABEMAで配信がスタートしました。
BTSのRMは、免許取得後初となる運転姿を公開。母に「本物みたいだね」と言われて「これはAIじゃないよ……」とRMがぼやく、かわいらしいやりとりも話題を集めました。またLE SSERAFIMのKIM CHAEWONとITZYのリアは、愛犬とデートする様子を公開。真っ白でふわふわのポメラニアンが並んだ姿には、とんでもなく癒されます。BLACKPINKジスは「ポケットモンスター」の30周年記念動画「Whats Your Favorite?」に、レディー・ガガやサッカー選手のラミン・ヤマルなどそうそうたる顔ぶれと一緒に出演。イーブイへの愛を語り、SNSではイーブイの被り物姿も披露しました。
TikTokではHYBE LATIN AMERICAが手がけるボーイグループ・SANTOS BRAVOSの「KAWASAKI」のダンスチャレンジに、CORTISやENHYPENといったHYBEアーティストが続々挑戦。またcar,the garden「Tree」の「君は踊る木のようだね」という歌詞にちなんで“踊る木”のように手足を動かすシュールなチャレンジも、K-POPアイドルたちの間でじわじわと流行中です。
【2026年2月】音楽番組、最近どう?
2月に放送された韓国の主要音楽番組で、1位を獲得した楽曲をご紹介します。同月1位に輝いたのはKiiiKiii、i-dle、ATEEZ、IVEの4組。この中で唯一のボーイズグループとなったATEEZですが、「Show! Music Core(ショー!音楽中心)」と「INKIGAYO(人気歌謡)」で1位を獲得したのは今回が初めて。“魔の7年”を超え、メンバー全員での再契約後も着実に人気を高めるATEEZの勢いを感じさせる結果となりました。
また、1月の放送をもって「Music Bank」の司会を卒業したILLITのMINJUと俳優ムン・サンミンの後任として、iznaのジミンと俳優キム・ジェウォンが新MCに就任しました。2月27日の放送では、2人でSECHSKIES「カップル」のスペシャルステージを披露しています。
SHOW CHAMPION
2/4 KiiiKiii「404」
2/11 ATEEZ「Adrenaline」
2/18 なし
2/25 なし
M COUNTDOWN
2/5 i-dle「Mono(ft.Skaiwater)」
2/12 KiiiKiii「404」
2/19 なし
2/26 IVE「BANG BANG」
Music Bank
2/6 i-dle「Mono(ft.Skaiwater)」
2/13 ATEEZ「Adrenaline」
2/20 ATEEZ「Adrenaline」
2/27 IVE「BANG BANG」
Show! Music Core
2/7 KiiiKiii「404」
2/14 ATEEZ「Adrenaline」
2/21 なし
2/28 IVE「BANG BANG」
INKIGAYO
2/1 EXO「CROWN」
2/8 i-dle「Mono(ft.Skaiwater)」
2/15 ATEEZ「Adrenaline」
2/22 なし
今月のひとりごと
ライター 岸野
「WORLD SCOUT: THE FINAL PIECE」、スタジオキャストの皆さんのリアクションと完全にシンクロしながら観ています。私も肩を叩かれて合格してみたい。
編集 獅々堀
先日開設されたTHE BOYZケビンさんのX、ついつい見てしまう。


