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真心ブラザーズ×銀杏BOYZ、世代越え共鳴する2組が大阪で激突「漂流教室」「明日はどっちだ!」コラボも

真心ブラザーズと銀杏BOYZ。(Photo by MAYUMI)
約1年前2025年02月18日 8:02

真心ブラザーズと銀杏BOYZによるツーマンライブが、2月11日に大阪・Zepp Osaka Baysideで開催された。

本公演はソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)とライブナタリーによるコラボイベント「SMA50th Anniversary×ライブナタリー」の第2弾として企画されたもの。真心ブラザーズと銀杏BOYZがバンド形式でツーマンを行うのは意外にも今回が初となり、この貴重な競演を見届けようと会場には多くの音楽ファンが詰めかけた。

銀杏BOYZ

トップバッターを務めるのは、この日が今年初ライブだという銀杏BOYZ。歪んだギターを合図に山本幹宗(G)、加藤綾太(G)、藤原寛(B)、岡山健二(Dr)が激しいセッションを開始すると、遅れて峯田和伸(Vo, G)がふらりとステージに現れる。異様な熱気が立ち込める中、5人は「アーメン・ザーメン・メリーチェイン Remix」で場内の空気を支配し、一気にギアを引き上げて「若者たち」の演奏へと突入。爆音で鳴らされるイントロに堪らずモッシュが巻き起こると、峯田自身もフロアにダイブするなど序盤から熱狂的な盛り上がりを作り上げた。

2月5日に44歳の若さでこの世を去ったガガガSPのベーシスト・桑原康伸の葬儀に参列するため、本公演の数日前に神戸を訪れたという峯田。彼は桑原が生まれ育った街で過ごした一夜のことを大切そうに語り、「素晴らしかったよ、忘れらんねえよ。『すべてのことが起こりますように』って曲だから、聴いてな桑ちゃん。きっと四十九日経ってねえから、この会場来てんだよ、あいつ。聴いてけろ」と続けて、桑原に捧げるように「GOD SAVE THE わーるど」をじっくりと歌い上げた。狂気じみた演奏で観る者を釘付けにした「人間」のあとに控えていたのは、新曲の初パフォーマンス。銀杏BOYZは3月から初のアメリカツアーの開催も決定しており、2025年の精力的な活動を示唆するようなステージングに、場内はファンたちの高揚感に包まれた。

峯田が「真心ブラザーズ、銀杏BOYZ……2025年に最高のライブを観に来てくれてどうもありがとう! アメリカでもこんなめちゃくちゃなライブをやってきます!」と宣言するとキラーチューン「BABY BABY」へとなだれ込む。鬼気迫るパフォーマンスで再びモッシュやダイブを巻き起こしたのち、峯田は「今日はこの曲でおしまい。東京から大阪なんて遠くないから、またそのうちライブしにくっから。マッチングアプリでしょうもない遊びいっぱいやっていいから、その代わり絶対自分は殺さないで。お願いだから約束して。そしたらまた会えるから」とオーディエンスと再会を約束して「ぽあだむ」を熱唱した。そして山本と藤原がステージから去り、これでライブは終わりかと思いきや、残る3人で「DO YOU LIKE ME」をプレイ。銀杏BOYZは最後の最後までフロアをかき回し、敬愛する真心ブラザーズへとバトンを渡した。

真心ブラザーズ

真心ブラザーズは、大橋哲(B)と古市健太(Dr)からなるTEKKENバンドを従えた4人編成で登場。大橋と古市は真心ブラザーズの最新アルバム「SQUEEZE and RELEASE」のレコーディングメンバーで、昨年12月にファイナルを迎えた本作のリリースツアーにも参加した新進気鋭のミュージシャンたちだ。そんな若い感性を取り入れた真心ブラザーズのステージは「すぐやれ今やれ」で幕開け。抜群のコンビネーションで紡がれるグルーヴィなサウンドと、YO-KING(Vo, G)の唯一無二の歌声で会場の熱気をじわじわと高めていく。そして、続く「人間はもう終わりだ!」で桜井秀俊(G, Vo)の感情を爆発させるようなギターソロが響き渡ると、その圧巻のプレイに客席からは多くの拳が上がった。

銀杏BOYZのライブを観ていたという桜井は、「さっき袖で峯田くんに会ったけど、骨を折ったりはしてなくてよかった」と笑顔でひと言。YO-KINGは「哲くんのお母さんが1階のどこかで観てるんだけど、巻き込まれてないかなって心配だった(笑)」と話して会場の笑いを誘った。そしてYO-KINGが「哲と健太でTEKKEN。真心ブラザーズとTEKKENバンドでお届けします!」と告げて披露された「おれんち」では、彼が序盤から歌詞を忘れたため桜井がすかさずフォローする場面も。2人はそんなハプニングすらも楽しんでいる様子で、ご機嫌な演奏を会場いっぱいに響かせた。

ライブ中盤、真心ブラザーズは数ある代表曲の中から2001年発表の「流れ星」を披露。峯田が銀杏BOYZ「東京」を制作するうえで影響を受けたという“別れの歌3部作”の1曲で、YO-KINGの情感のこもった歌声に、観客はじっくりと耳を傾けていた。深い余韻が漂う中、真心ブラザーズは「超有名曲をやります!」と告げると、その宣言通り「どか~ん」「ENDLESS SUMMER NUDE」「愛」といったキラーチューンを次々と繰り出し、会場のテンションを最高潮へと導いていく。最後は静かな立ち上がりから爆音で一気に畳みかける「スピード」をエネルギッシュに届け、フロアに熱狂を生み出してステージをあとにした。

真心ブラザーズは鳴り止まないアンコールに応え、峯田とともにステージに登場。桜井のギター、YO-KINGのハーモニカを合図に銀杏BOYZ「漂流教室」が届けられると、客席からは悲鳴にも似た歓声が沸き起こる。そしてエンディングを飾った真心ブラザーズ「明日はどっちだ!」では、YO-KINGと峯田の持ち味の異なるボーカルと、桜井がかき鳴らすエモーショナルなギターが重なり合い、相思相愛な2組による初のバンド編成ツーマンはピースフルなムードの中で大団円を迎えた。

セットリスト

「SMA50th Anniversary×ライブナタリー “真心ブラザーズ×銀杏BOYZ”」2025年2月11日 Zepp Osaka Bayside

銀杏BOYZ

01. アーメン・ザーメン・メリーチェイン Remix
02. 若者たち
03. エンジェルベイビー
04. GOD SAVE THE わーるど
05. 人間
06. 新曲(※タイトル未発表)
07. 夢で逢えたら
08. BABY BABY
09. ぽあだむ
10. DO YOU LIKE ME

真心ブラザーズ

01. すぐやれ今やれ
02. 人間はもう終わりだ!
03. オレは音楽
04. おれんち
05. アーカイビズム
06. 急がない人
07. 流れ星
08. どか~ん
09. ENDLESS SUMMER NUDE
10. 愛
11. スピード
<アンコール>
12. 漂流教室
13. 明日はどっちだ!

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