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細野晴臣プロデュース、“早過ぎたラウンジテクノユニット”TESTPATTERN唯一のアルバム再発

TESTPATTERN「APRES-MIDI」の展開図
10か月前2025年02月21日 9:05

新たなミックスとマスタリングを施したTESTPATTERNのアルバム「APRES-MIDI」が、2月26日にCD、アナログ盤、配信でリリースされる。

TESTPATTERNはグラフィックデザイナー比留間雅夫と市村文夫の2人によって結成されたユニットで、「APRES-MIDI」は彼らの唯一のアルバム。細野晴臣と高橋幸宏がアルファミュージック内に立ち上げたYENレーベルから1982年10月に発売された。現在、アルファミュージックの作品群の中でも入手困難な作品の1つとして知られている。

細野プロデュースによる本作は、制作に当時の最新機材である「Linn Drum」や「Emulator」を使用したアンビエントなラウンジテクノアルバム。そのポップでモダンなサウンドは“ブリリアントテクノ“と呼ばれた。アナログ盤のSIDE Aには歌モノ、SIDE Bにはインストゥルメンタルが収録される。

なお、「APRES-MIDI」のリイシュー作業にはマスタリングエンジニアの阿部充奏(Sony Music Studios)、カッティングエンジニアの北村勝敏(MIXER’S LAB、Warner Music Mastering)が携わり、アナログトラックダウンマスターをブラッシュアップ。アルバムのリイシューに際し、TESTPATTERNの市村文男、アルバムレコーディングエンジニアの飯尾芳史がそれぞれコメントを発表している。

コメント

市村文男(TESTPATTERN)

今回、42年ぶりに再リリースをされるとのこと、本当にうれしく思います。
比留間さんが30歳、僕が23歳の1982年にリリースされた「アプレ・ミディ(APRES-MIDI)」は、今から考えるとキャッチコピーにもあったように「早過ぎたラウンジ・テクノ・ユニット」だったように思います。
比留間さんに最期に会ったときも「文男くん、テストパターンをもう一度やろう」と言っていたのを、昨日のことのように思い出します。

飯尾芳史(「APRES-MIDI」レコーディング・エンジニア)

ついにアプレ・ミディ(APRES-MIDI)が再発!おめでとうございます。
海外の方から「TESTPATTERNの再発はないのか?」という声をよく聞いていたので、本当に素晴らしいことです。
彼らの選ぶシンセサイザーの音色は抜群にセンスが良く、垢抜けていました。
お二人とも物腰が柔らかく、特に比留間さんの話し方やその声のトーンが大好きで、毎日スタジオに行くのが楽しみで仕方ありませんでした。
「SOUVENIR GLACE」の歌入れで、思いの外フランス語の発音指導が厳しくて、真っ青になってたこともよく覚えています。
アナログ盤しかなかったので本当に久しぶりに聴きました。
しかしお洒落ですねぇ、このアルバムは。すごく新しいです。

TESTPATTERN「APRES-MIDI」収録曲

CD

01. CRESCENT MOON
[作詞・編曲:比留間雅夫 / 作曲:比留間雅夫、市村文男]
02. SOUVENIR GLACE
[作詞:Linsui / 作曲:比留間雅夫 / 編曲:比留間雅夫]
03. BEACH GIRL
[作詞:ピーター・バラカン、比留間雅夫 / 作曲:比留間雅夫 / 編曲:比留間雅夫、細野晴臣]
04. SEA BREEZE
[作詞:ピーター・バラカン、比留間雅夫 / 作曲・編曲:比留間雅夫]
05. MODERN LIVING
[作詞:Scott Kajiya、比留間雅夫 / 作曲・編曲:比留間雅夫]
06. RING DANCE
[作曲・編曲:比留間雅夫]
07. CATCH BALL
[作曲・編曲:比留間雅夫]
08. TECHNO AGE
[作曲・編曲:比留間雅夫]
09. OCEAN LINER
[作曲:比留間雅夫、市村文男 / 編曲:比留間雅夫]
10. AEROPLANE
[作曲・編曲:比留間雅夫]

アナログ盤

SIDE A

01. CRESCENT MOON
02. SOUVENIR GLACE
03. BEACH GIRL
04. SEA BREEZE
05. MODERN LIVING

SIDE B

06. RING DANCE
07. CATCH BALL
08. TECHNO AGE
09. OCEAN LINER
10. AEROPLANE

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