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中山美穂お別れの会に多くの著名人が参列、アイドル時代の先輩・小泉今日子「ありがとう、かわいい妹」

「中山美穂 お別れの会」祭壇
2か月前2025年04月22日 11:02

2024年12月6日に54歳で死去した俳優 / 歌手の中山美穂のお別れの会が、本日4月22日に東京・国際フォーラム ホールB7で行われた。

会場に飾られたレコードやギター、きらびやかな衣装の数々

お別れの会には約800人の関係者と、約1万人のファンが参列。2023年のコンサートツアー用に撮影された写真が遺影に使われ、祭壇には中山が好きだったという赤色のダリア55本や、バラ、あじさい、スカビオサ、ラナンキュラスなど季節の花が飾られた。また会場にはファンからの1700通の“デジタルメッセージ花”や、さまざまな雑誌に掲載された写真、レコードや愛用していたギターなどが展示され、衣装のコーナーには音楽番組「ザ・ベストテン」や「NHK紅白歌合戦」に出演した際のドレス、近年のコンサートで使用されたきらびやかな衣装が多数並べられた。

喪主を務めた妹であり俳優の中山忍は「なんでもう会えないんだろう? もっと愛してあげればよかった、と後悔みたいなものもたくさんあります」と現在の心境を明かし、「今年、姉は3月に55歳を迎える(デビュー)40周年の年だったんですね。コンサートツアーで直接、40年応援してくださったファンの皆様に『ありがとうございます』と言いたかったと思うんです。こういう形で集まっていただくことは望んではいなかったと思うんですけど、来てくださったことをとても喜んでいると思います」と挨拶。そして「10、20代の頃からお姉ちゃんってすごいんだな、トップアイドルってこういうことなんだなと(思っていた)。皆様に愛していただいた中山美穂は偉大だったなと思います」と涙ながらに語った。

元キングレコードプロデューサーがオーディションの思い出を回想

中山が多くの映画祭で主演女優賞を受賞した映画「Love Letter」を監督した岩井俊二は、「『Love Letter』を世に送り出しあと、また一緒に作品を作ろうと会うたびに話していましたが、(実現できず)自分の不徳の致すところです」と弔辞を読み始め、中山が1人2役に挑んだ同作の制作時のエピソードを振り返る。初めて会ったときに中山が「私、映画は好きじゃない」と言ったこと、そんな彼女をなんとか説得して映画出演を叶えたこと、撮影期間中に北海道・小樽のカラオケで「ロンリー・チャップリン」を一緒に歌ったこと、試写のあと彼女が泣き崩れ「もう映画しかやりたくない」と言ったことなどを明かした岩井は、「極端から極端へ、あなたはそんな人でした」とその印象を口に。「少し無理をしすぎたのかもしれません。あまりにも早すぎたけど、あなたは十分にその命を燃やしきったのかもしれません」と言葉を続けた。

元キングレコードプロデューサーである福住朗も弔辞を読み上げ、「初めてあなたに会ったのはあなたが14歳、中学生のときでした。澄んだ大きな瞳で、眼差しに力があって。私はあなたの歌声を聴く前から『この人はいいな、何か秘めたものがあるな』と感じていました。その数日後にスタジオに入ってオーディションをしました。声の透明感と歌う表情の豊かさに、これは素晴らしい逸材だと確信しました」と中山を見出したときのことを回顧。中山との思い出を懐かしんだのち「あなたはいつもほかの人を気遣う優しい心を持ち続けていましたね」と語ると、「人々への愛を携えてエンジェルに転生したんでしょう」「美穂さん、私たちの前に現れてくれて本当にありがとう」と感謝の思いを口にした。

小泉今日子「楽しい青春の時間をたくさん過ごしました」

アイドル時代の先輩で、中山が姉のように慕っていた小泉今日子も弔辞を捧げた。彼女は「初めて会ったのはテレビ局の控え室。狭い部屋を2人で使うことになったんだよね」と当時16歳だった中山との出会いを振り返り、「あなたの瞳の奥には、自分の心の中の真実、つまりサンクチュアリには誰にも侵入させないという強い意思が宿っていました。その瞳がずっとあなたの魅力だったよね」「予想通り友達になった私たちは『美穂』『きょんちゃん』と呼び合い、うちに泊りに来たり、旅行に行ったり、一緒にお酒を飲んではしゃいだり、楽しい青春の時間をたくさん過ごしました」と優しい語り口で思い出を回想。最後に「美穂、さようなら。美穂、よくがんばったね。美穂、ありがとう、かわいい妹」と声を詰まらせながら感謝を述べた。

また、献花のあとに取材に応じた香取慎吾は「若い頃にドラマで共演したとき、一番印象的だったのは『仕事ももちろん大切だけど、いろんな国を知ったほうがいい』と言われたこと。それから僕は海外に行くようになったし、今日もその言葉を思い出していました」とほほえんだ。このほか、お別れ会には井川遥、石田純一、岡田浩暉、片岡愛之助、上地雄輔、竹中直人、谷原章介、鶴田真由、永瀬正敏、藤あや子、藤原紀香、別所哲也、松平健、森口博子、吉田栄作、YOUらも参列した。

中山は1970年3月1日生まれ、東京都出身。1985年にシングル「C」で歌手デビューし、1985年にドラマ「毎度おさわがせします」で俳優としての活動も開始すると、映画「ビー・バップ・ハイスクール」で映画初出演を果たした。その後もドラマ「君の瞳に恋してる!」「すてきな片想い」「逢いたい時にあなたはいない…」「もしも願いが叶うなら」「眠れる森」「Love Story」、映画「ラストレター」といった多数の作品に出演。歌手としては、1992年に中山美穂&WANDS名義でリリースした「世界中の誰よりきっと」や、1994年発表の「ただ泣きたくなるの」がミリオンセラーを記録。「NHK紅白歌合戦」には1988年より7年連続で出場した。

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