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RHYMESTERとTHE BOOM BAPS、“成熟したヒップホップ”で揺らす4年目のブルーノート東京

RHYMESTER AND THE BOOM BAPS(Photo by cherry chill will.)
11か月前2025年11月15日 13:06

RHYMESTERが生バンド編成で、11月8日と9日に東京・ブルーノート東京にて「King of Stage at Blue Note Tokyo 2025」、本日11月15日に大阪・ビルボードライブ大阪にて「King of Stage at Billboard Live OSAKA 2025」と題したワンマンライブを、1日2公演ずつ計6公演開催した。本稿では、8日の東京公演第2部の模様をレポートする。

開演早々、早くも観客が一体に

2022年から毎年初冬に行われているRHYMESTERのブルーノート東京公演。毎回チケットは入手が困難で、4年目となる今年も例に漏れず即日完売となった。開演前、観客は食事やドリンクを楽しみながら開演を待った。会場では、楽曲名にちなんでメンバーが命名したオリジナルカクテル「サイレント・ナイト」も提供され、多くの来場者が味わっていた。

開演時刻を迎えると、今年からTHE BOOM BAPSと名付けられたバックバンドのメンバーがステージに登場。今回のバンドリーダーを務めるタケウチカズタケ(Key / SUIKA、A Hundred Birds)をはじめ、藤山周(G / SMOKIN' the JAZZ)、柳原旭(B / 山下洋輔やSUPER EIGHTなどのサポート)、脇山広介(Dr / ex. tobaccojuice)、高橋結子(Perc / GOMES THE HITMAN、タマコウォルズ)がそろう。タケウチがRHYMESTERの楽曲「Beautiful」のフレーズを奏で、バンドがセッションを重ねていくと会場の期待感が高まっていった。

盛大な拍手の中、RHYMESTERの3人が客席を通ってステージに登場。宇多丸の「ブルーノート東京! 皆さん上がっていけますか!」という呼びかけから、「Still Changing」でライブの幕が上がった。Mummy-Dが「パーティしようぜ!」と叫ぶと「Future Is Born」へ。2MCが「騒ぎ続けろ!」と煽り、フックでは会場中の観客が合唱。観客は一体となって手を振った。

THE BOOM BAPSという名前の理由

MCで宇多丸は、これまでブルーノート公演を支えてきたバンドメンバーについて「回を重ねるうちに“俺たちはひとつのユニットになってきた”と感じるようになって、昨年の大阪公演の打ち上げで名前が決まりました。THE BOOM BAPSです」と紹介。「“ブーンバップ”はトラップ以前のヒップホップのあり方を示す言葉だけど、フィジカルなビートを奏でるという点でも、この名前はこのバンドにぴったり」と命名の経緯を説明すると、客席から大きな拍手が送られた。

Mummy-Dが「今回はチャレンジングで、なおかつ大人の選曲を用意してきました」と語り、披露されたのは「渋谷漂流記」。この曲はバンドサウンドにより、原曲よりもメロウさを増したアレンジで届けられた。「これからもっと素晴らしい日になりますように」という宇多丸の言葉に続き、Mummy-Dが「毎日がよりポップになりますように」とつないで「POP LIFE」へ。バンドのオーガニックなサウンドに乗せて、メッセージが会場に響き渡った。

ライブ中盤、宇多丸が「ヒップホップにとっての楽器は、DJが操るターンテーブルとミキサーとレコード。RHYMESTERにとってのバンドはDJ JIN」とDJ JINを紹介。DJ JINがThe Soul Searchers「Ashley's Roachclip」を2枚使いでプレイし始めると、THE BOOM BAPSの演奏が重なり、「サバイバー」へと展開した。さらに、SOIL&"PIMP"SESSIONSとのコラボレーション楽曲「初恋の悪魔」も、THE BOOM BAPSによる再構築バージョンで披露された。

この年齢だからこそ出せる成熟したヒップホップ

Mummy-Dが「この季節にふさわしいキラキラしたTHE BOOM BAPSスタイルも」と紹介すると、「Diamonds」をブギー調のアレンジで演奏。温かな空気感が会場を包んだ。続いてアカペラの掛け合いから、グループのクラシック「B-BOYイズム」へ。この日のパフォーマンスでは、DJ JINがデオダート「Super Strut」のレコードをプレイし、バンドがセッションを繰り広げるという特別なアレンジで披露された。DJ JINは曲中に「今日使ったのは1973年リリース、デオダートの『Super Strut』です」と自ら解説。2MCの掛け合い、DJ JINのスクラッチ、そして会場の合唱が一体となった。

宇多丸が「THE BOOM BAPSによって、この年齢だからこそ出せる成熟したヒップホップを提示できたと思います」と語り、本編ラストナンバーとして「サイレント・ナイト」をきらびやかなバンドサウンドとともに届けた。

アンコールでは「The Choice Is Yours」を披露。宇多丸による「奇跡を信じましょう」というMCも挟まれ、観客は腕を上げて応えた。約70分間のステージを終え、RHYMESTERとTHE BOOM BAPSのメンバーは手をつないで挨拶。鳴り止まない拍手の中、観客とハイタッチを交わしながらステージをあとにした。

セットリスト

RHYMESTER「King of Stage at Blue Note Tokyo 2025」2025年11月8日・9日 ブルーノート東京

01. Beautiful
02. Still Changing
03. Future Is Born
04. 渋谷漂流記
05. POP LIFE
06. サバイバー
07. 初恋の悪魔
08. Diamonds
09. B-BOYイズム
10. サイレント・ナイト
<アンコール>
11. The Choice Is Yours

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