Nikoんが1月13日に東京・渋谷CLUB QUATTROで自主企画「新春謝罪会見」を開催した。現在4カ月で62公演を行う2つの全国ツアーを同時開催中のNikoん。その合間に敢行された「新春謝罪会見」には、オオスカ(G, Vo)がかねてから競演を熱望していたa flood of circleがゲストとして招聘され、熾烈なロックンロール対決が繰り広げられた。
a flood of circle
フロア後方に設けられたブースを舞台に、DJ TOMMY(BOY)がドープなナンバーを流し続けるDJタイムを経て、ステージに現れたa flood of circleの4人。佐々木亮介(Vo, G)は「おはようございます。a flood of circleです」といつものように太々しい調子で挨拶をすると、エレキギターを構え「I'M FREE」を歌い出した。この「I'M FREE」はオオスカが衝撃を受けたことを明かしているa flood of circleのアルバムの表題曲。渡邊一丘(Dr)、HISAYO(B)、アオキテツ(G)が奏でる音が加わり、無骨なロックンロールサウンドがフロアに轟いた。
「ギャラが高いのにお客さん呼べなくてごめん」「イスラエルから武器を買うタイプの国にしたのは自分たちのせい。申し訳ありませんでした」と“謝罪MC”を繰り広げた佐々木。今やすっかり自分たちの代表曲として知られるようになった「理由なき反抗(The Rebel Age)」では、ステージを楽器隊のメンバーに委ね、ステージドリンクであるお茶割りを手にフロアに降りる。観客の合間を縫ってカウンターテーブルに登ると、Nikoんファンも巻き込んで大合唱。会場をあっという間に自分たちの色に塗り変える。
いよいよ出番も終わるタイミングで佐々木は「すぐにエモーショナルな気持ちを扇動する曲を作ってすみません」と口にするも、「フェイク野郎なんで、謝罪も嘘。これから大嘘をつきます! Nikoんは大成功するでしょう。a flood of circleの武道館公演は黒字でしょう」とぶっきらぼうながらも愛に満ちた言葉をNikoんに贈った。45分におよんだa flood of circleのライブは「白状」で佳境へ。愚直な心情をつづった歌詞を独白のようにつぶやく序盤から、激情と爆音がほとばしるクライマックスへと展開すると、カタルシスが場内に広がった。
Nikoん
オオスカの「おはようございます。a flood of circleと対バンするNikoんです」という挨拶で始まったNikoんのライブ。どこかラフなムードをまとっていたa flood of circleに対し、オオスカとマナミオーガキ(B, Vo)の2人はすさまじい音圧で「とぅ~ばっど」をフロアに叩き込み、空気を張り詰めさせていく。ライブ三昧の日々の中で鍛え上げたオオスカとマナミオーガキの強固なアンサンブルを支えるのは、東克幸(Dr)のタイトで手数の多いビート。阿吽の呼吸で繰り広げられる3人の音のぶつかりあいは、次第に会場にうねりを作り出し、オーディエンスを痛快なグルーヴで飲み込んだ。
ガレージサウンドに振り切った新曲「Tokey-Dokey」を届け終えたあと、オオスカはa flood of circleや佐々木との縁をトーク。「すごい面倒臭そうな人だなと思ってたんですが、逆に気さくすぎてダルい(笑)」と、初競演時に目の当たりにした佐々木のオフステージの様子を暴露する。続けて、偶然ライブハウスで再会した際に佐々木がオオスカのことを覚えていたというエピソードも明かし、「それだけで心に残りますよね。そういう人でありたいなと思って。今日は一緒にやらせてもらえてうれしい」とa flood of circleとの念願の競演を噛み締めた。
Nikoんはa flood of circleに対するリスペクトを、言葉だけでなく「I'M FREE」のカバーという形でも表明。マナミオーガキのベースを際立たせ、よりドープなアレンジに仕立てたNikoん流の「I'M FREE」でa flood of circleのファンも喜ばせる。オオスカが歌詞の一部を変え「佐々木亮介を信じる」と放つと、喝采が沸き起こった。
ここでオオスカは、ある現場で受けた対応について憤りを表明。その中で感じたことを「すげえナメられてるなと思ったんです」と吐き出すとともに、「俺たちはここにいる人間は1人ひとり、どんなツラだろうが、どんな人種だろうが、どんな経歴を持ってようが平等に接したい。俺も別に過去に聖人君子みたいな人生を歩んでないし、なんなら最悪な人間だったと思う。でも、自分たちの歩んできた道のりを、他人の道のりを誰も否定することなんてできない」と言葉に力を込めた。
「そんなことがあって、ちょっとでも背伸びしようかなと思ったんです」と口にしたオオスカは、「fragile Report RELEASE TOUR」の最終公演として、3月21日に東京・Spotify O-EASTでワンマンライブを行うことを告知。なおこの公演のチケット代は2500円。「俺たちは死ぬ気で、これから何円だろうが、5000円だろうが、2500円だろうが、1000円だろうが投げ銭だろうが、あんたたちが人生変えられる限りは、自分たちで変えられる限りは、変えられるようにがんばります。そういうふうにNikoんってバンドをやっていきたいと思っております」と宣誓した。
今年の「謝罪会見」を締めくくったのは、2nd アルバムから「グバマイ!!」。オオスカがかき鳴らすドライブ感たっぷりのギターと、マナミオーガキのメロディアスなベースが光る曲で、フロアを高揚感で包み込んだ。なおYouTubeでは、この日のNikoんのライブ映像をフル尺で公開中。「I'M FREE」のカバーも視聴できるので、未見の人はチェックしてみよう。
セットリスト
「新春謝罪会見」2026年1月13日 渋谷CLUB QUATTRO
a flood of circle
01. I'M FREE
02. Flood
03. FUCK FOREVER
04. キメラファンク(FLY! BABY! FLY!)
05. 月に吠える
06. 理由なき反抗(The Rebel Age)
07. ゴールド・ディガーズ
08. シーガル
09. 夜空に架かる虹
10. 白状
Nikoん
01. とぅ~ばっど
02. (^。^)// ハイ
03. step by step
04. Tokey-Dokey
05. ghost
06. Vision-2
07. bend
08. I'M FREE(a flood of circle cover)
09. nai-わ
10. public melodies
11. さまpake
12. グバマイ!!
公演情報
Nikoん「fragile Report RELEASE TOUR」
2026年2月22日(日)新潟県 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2026年2月23日(月・祝)宮城県 enn 2nd
2026年2月28日(土)広島県 ALMIGHTY
2026年3月1日(日)香川県 高松TOONICE
2026年3月7日(土)北海道 SPiCE
2026年3月11日(水)愛知県 CLUB UPSET
2026年3月13日(金)福岡県 Queblick
2026年3月15日(日)鹿児島 SR HALL
2026年3月20日(金・祝)大阪府 心斎橋 Live House Anima
2026年3月21日(土)東京 Spotify O-EAST
a flood of circle 20周年記念公演 LIVE AT 日本武道館
2026年5月6日(水・振休)東京都 日本武道館


