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カジヒデキ大興奮の30周年ライブ、カヒミ・カリィや小西康陽も駆けつけた“渋谷系”夢の一夜

「MY FAVOURITE BLUE ~ カジヒデキ、ネオアコを歌う。」の様子。
14分前2026年09月01日 12:02

カジヒデキのソロデビュー30周年記念ライブ「MY FAVOURITE BLUE ~ カジヒデキ、ネオアコを歌う。」が、8月24日に東京・渋谷CLUB QUATTROで開催された。ライブにはカジのほか、バンドメンバーとしてイケミズマユミ(Key / ex. bridge、three berry icecream)、アイコ(Vo, Cho / advantage Lucy)、奥田健介(G / NONA REEVES)、原“GEN”秀樹(Dr)、勝原大策(B)、國見智子(Tp / Wack Wack Rhythm Band)、熊谷慶知(G / cambelle)が参加。さらに、カジと同じく1990年代の“渋谷系”を象徴するカヒミ・カリィと小西康陽もスペシャルゲストとして登場する、豪華な一夜となった。

ソロデビュー30周年、元気ジャンプ!

1993年、ネオアコバンド・bridgeのベーシストとしてデビューを果たし、1996年にソロとしての歩みをスタートさせたカジ。この日のライブでは、そんな彼の30年をギュッと凝縮したようなステージが展開された。オープニングを飾ったのは、1997年1月発表の1stソロアルバム「MINI SKIRT」に収録された「ポニーテールの頃」。The CardigansやEggstoneといったスウェディッシュポップの代表格を手がけた音楽プロデューサー、トーレ・ヨハンソンのプロデュースによる楽曲だ。カジは続けて2000年発表の「IVY IVORY IVY」、2012年発表の「ビーチボーイのジャームッシュ」と15年の流れを一気に駆け抜け、元気いっぱいにジャンプした。

「こんな熱狂的な歓声、何年ぶりだろう?」とフロアの熱気に興奮気味のカジは会場を見渡しながら、「クアトロは90年代、渋谷系前夜みたいな時代に、すぐ近くのZESTというレコード屋さんでバイトをしていたし、bridgeで何度もライブをやらせてもらっていて。裏の階段で出番を待っていて、登場する瞬間はすごくワクワクしましたけど、今日もまさにそんな気分で」としみじみ語る。そして「ここで代表曲を」と宣言すると、2008年に映画「デトロイト・メタル・シティ」のエンディングテーマとして提供した「甘い恋人」をパフォーマンス。ソロ活動初期の極めてキャッチーな作風を再現したメタ的な渋谷系ポップソングで、すでに盛り上がり切っていたフロアをさらに沸かせた。

カヒミ・カリィ登場でクアトロ騒然、2026年の渋谷に響くウィスパーボイスの「Mike Alway's DIary」

「夏物語」「シヴィラはある日突然に」と初期のシングル2曲を歌ったカジは、再び当時の思い出を振り返る。1998年にリリースした「シヴィラはある日突然に」では「初めて渋谷系的な曲ができた」と満足したという彼だが、1999年7月発表の3rdアルバム「15 ANGRY MEN」制作時には、プロデューサーのトーレに「ヒデキはもう渋谷系から脱皮して次のステップに進むべきだ」とアドバイスされたそう。同じく初期の楽曲から、ボサノバタッチの「ささやかだけれど、役に立つこと」を歌ったところで、カジはゲストボーカル / コーラスのアイコを呼び込む。アイコのメインボーカルで歌われたのは、bridgeの「Watermelon Bikini」。カジはベースプレイに徹し、キーボードのイケミズと並んで当時の姿を彷彿とさせた。同じくアイコのボーカルによる「Preppy Look Cracknell(水の中のクラックネル)」では、國見の演奏するフリューゲルホルンがソフトロック調の楽曲に本格的な彩りを加える。イケミズがトレードマークであるアコーディオンを演奏する「Motorcycle Angel」を披露し、続けてイケミズのボーカルでbridge初期の代表曲「Windy Afternoon」をパフォーマンスした。

カジが衣装チェンジのためステージを離れた中、イケミズは元ゴス青年だったカジをbridgeに誘った貴重なエピソードを当時のメモを片手に振り返り、いちファンとしてbridgeを聴いていたアイコや奥田も思わずニッコリ。さわやかなボーダーシャツと白い短パンに着替えたカジは、「……これは事件だと思います。僕だってこんなことができるとは思わなかった」とやや緊張の面持ちで、カヒミ・カリィの名を告げる。ラフなTシャツスタイルのカヒミの登場に、場内は大きくどよめいた。リリース当時ですらあまり歌われる機会のなかったカヒミの代表曲「Mike Alway's DIary」がライブで披露され、当時の音楽シーンに衝撃を与えたウィスパーボイスがクアトロに優しく響いた。カヒミはさらに、小西康陽プロデュースで1995年に発表したミニアルバム「LEUR L'EXISTENCE~『彼ら』の存在」から、ムッシュかまやつとのデュエット曲「若草の頃」を披露。カジがムッシュ役を務め、カヒミの歌声に穏やかなハーモニーを重ねた。

小西康陽も祝福、30周年はイヤーは始まったばかり

カヒミ退場後も場内のどよめきは収まらぬまま、ライブは後半戦へ。カジはbridge時代に書いた「Soft Cream Whistle / 女の子はみんなヴァレリに憧れる」を自身のボーカルで歌い、続けて渋谷系ムーブメントのルーツと言えるHaircut 100の「Favourite Shirts (Boy Meets Girl)」をパンキッシュにカバー。クアトロはSLITSやZOOといった当時のクラブにタイムスリップしたかのような盛り上がりを見せた。さらにカジは2014年発表の「灼熱少女」、2012年発表の「君とサマーと太陽がいっぱい」を歌い、時代を超えて貫くポップネスを爆発させる。最後はソロアーティスト・カジヒデキのキャラクターを決定付けたアップテンポなポップチューン「君のハートのナチュラル」で締めくくられ、カジは感慨深い表情を浮かべながらも「まだ引退してしまうわけではないので。30周年はイヤーは始まったばかりです!」と元気いっぱいに告げた。

アンコールを求める拍手に誘われ再び登場したカジは、ここで開演前にDJとしてフロアを盛り上げた小西を呼び込む。近年ソロボーカリストとして精力的にライブを行っている小西の大ファンであるカジは、小西の歌をこの日の観客にも聴いてほしいと弾き語りをリクエスト。小西はこれに応え、ギターを手にピチカート・ファイヴのセルフカバー「陽の当たる大通り」を歌った。大満足のカジは再度マイクを持ち、何度も飛び跳ねながら「WE ARE THE BORDERS」「ラ・ブーム~だってMY BOOM IS ME~」を熱唱。「ヘイ・ヘイ・ベイビー・ポップ」ではタンバリン片手のカヒミも加わり、夢のような一夜は大団円を迎えた。

カジの言葉の通り30周年イヤーの企画はこのあとも続き、その第2弾となる「カジヒデキ、渋谷系を歌う」が10月1日に東京・ビルボードライブ東京で開催される。この日は盟友・堀江博久(Key / NEIL&IRAIZA)らがバックを務め、ゲストボーカルとして野宮真貴、DJとして橋本徹(SUBURBIA)も登場する。また11月3日には、カジとイケミズによるユニット・ふたりブリッジの7inchシングル「Windy Afternoon / Soft Cream Whistle」が「レコードの日」限定アイテムとしてリリースされる。

セットリスト

「MY FAVOURITE BLUE ~ カジヒデキ、ネオアコを歌う。」2026年8月24日 渋谷CLUB QUATTRO

01. ポニーテールの頃
02. IVY IVORY IVY
03. ビーチボーイのジャームッシュ
04. 甘い恋人
05. 夏物語
06. シヴィラはある日突然に
07. ささやかだけれど、役に立つこと
08. Watermelon Bikini
09. Preppy Look Cracknell(水の中のクラックネル)
10. Motorcycle Angel
11. Windy Afternoon
12. Mike Alway's DIary / カヒミ・カリィ
13. 若草の頃 / カヒミ・カリィ
14. Soft Cream Whistle / 女の子はみんなヴァレリに憧れる
15. Favourite Shirts (Boy Meets Girl)
16. 灼熱少女
17. 君とサマーと太陽がいっぱい
18. 君のハートのナチュラル
19. 陽の当たる大通り / 小西康陽
20. WE ARE THE BORDERS
21. ラ・ブーム~だってMY BOOM IS ME~
22. ヘイ・ヘイ・ベイビー・ポップ

公演情報

カジヒデキ ソロデビュー30周年記念ライブ 第2弾「カジヒデキ、渋谷系を歌う」
2026年10月1日(木)東京都 ビルボードライブ東京
【1stステージ】OPEN 16:30 / START 17:30
【2ndステージ】OPEN 19:30 / START 20:30
<出演者>
カジヒデキ(Vo)/ 堀江博久(Key)/ 牛尾健太(G)/ 原GEN秀樹(Dr)/ 勝原大策(B)
ゲスト:野宮真貴
DJ:橋本徹(SUBURBIA)

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