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LEX初のアリーナ単独公演、エネルギッシュなファンと一体となって巻き起こした熱狂の嵐

「LEX LIVE AT TOYOTA ARENA」の様子。(Photo by cherry chill will.)
9分前2026年11月01日 3:07

LEXの過去最大規模となるワンマンライブ「LEX LIVE AT TOYOTA ARENA」が10月30日に東京・TOYOTA ARENA TOKYOで開催された。

カリスマアーティストの初アリーナ公演

2002年生まれの若手アーティストながら、2024年に開催された国内最大規模のヒップホップフェス「POP YOURS 2024」でヘッドライナーを務め、新世代ラッパーのオーディション番組「RAPSTAR 2026」では審査員を務めているLEX。そんな彼の初となる単独アリーナ公演を見届けるため、会場には血気盛んな若者たちが集結し、開演前からLEXの名を叫ぶ。

その視線の先にあるステージには垂れ幕がかかっており、そこには大きな人影が。その不気味な影はこちら側に向かって拳を叩きつけるような動きを何度も繰り返しており、外に出してくれと訴えかけているようだ。そんなやや不穏なムードの中、会場が暗転するとLEDスクリーンにはLEXのロゴが浮かび上がり、激しく呼吸する彼の姿と「Level Up」の文字が交互に浮かび上がった。

開幕と同時に起こる大合唱

LEXの「ハア、ハア」という荒い呼吸に重ねる形でファンは「オイ!オイ!」と叫び、彼らの声が次第に「Level Up! Level Up!」というコールに変わっていくと、垂れ幕が下りてLEXが登場。重低音が響き渡る中、ゲーム画面のような映像をバックにしたLEXは、盟友Hezronとともに「レベルアップ」を歌い、マイクをフロアに向けてファンを絶叫させる。

「アリーナァ!」と叫び、腕を大きく振り回すLEX。次はいったい何が始まるのかとファンが注視する中、彼は「力をくれ……」とか細い声で歌い始める。LEX屈指のフロアバンガー「力をくれ」だ。大喜びのファンが大合唱し、ステージに何本も火柱が吹き上がる中、LEXは体を大きく躍動させてフロアを自由自在に沸かせてみせた。

パワフルなゲストが続々登場

バットを振り抜くような動きから「今日くらいはいい子でいようよ」を軽快に歌い始め、マイクスタンドを振り回しながらパフォーマンスしたLEXは、壮大な「I'm The One」を続けて歌唱。ここで現れたのは2人目のゲストであるNENEだ。彼女は最近出産したばかりとは思えないようなパワフルなラップをフロアに叩きつけ、歌詞通りに自身が特別な存在であることを証明してみせた。

そこから畳みかけるように披露されたのは、2021年の大ヒット曲「なんでも言っちゃって」。LEXと客演のJP THE WAVYがステージにそろい、陽気なパーティムードが会場に広がる。「もう1曲いいっすか?」とLEXに尋ねられたJP THE WAVYが「逆にもう1曲いいっすか!?」と聞き返すとバイブスあふれるダンスチューン「WAVEBODY」も披露され、スタンディングエリアでは激しいモッシュが起こった。

「右ー! 左ー! 真ん中ー! 全員ー!」とフロアを煽って、会場全体から歓声を集めて満足したLEXは、自身をナルシスティックに肯定する「完璧だ」をパフォーマンスし、2021年のヒットソング「STRANGER」、トロピカルサウンドの「OCEAN」を続けて披露。ここでアッパーなジャージークラブナンバー「BABY」を投下した彼は、火柱が上がる中、2段組のステージの2階へ上がり、歌い終えると後ろにバタンと倒れ込む。すると海の映像が映っていたLEDスクリーンには、海中に沈んでいく彼の姿が映し出された。

至近距離で最新アルバム曲を連発

沈んだ先に広がる荒廃した世界で目覚めたLEX。そこで不吉な日食を目にした彼は、黒い涙を流し、闇をまとった姿で転生する。そんな不穏な世界観の映像が流れたのち、黒いパーカーを羽織って再びファンの前に現れたLEXは、スタンディングエリアの間を通ってセンターステージへ向かっていくと「V12」を皮切りに最新アルバム「SPEEDSTAR」の攻撃的な楽曲を連発。観客の間近で飛び跳ね、フロアを爆発させる。

「人生で大事なことは……赤信号、絶対1人で渡りましょう」というLEXの言葉から重厚なレイジサウンドの「センス」が始まると20歳の新世代ラッパーSieroが登場。数年前はLEXを客席で観て熱狂していたSieroだが、憧れのLEXと並んでも緊張の色を見せることなく、気迫あふれるパフォーマンスを繰り広げた。

ピアノの伴奏で歌い上げた亡き友への歌

「SPEEDSTAR」のアグレッシブな楽曲がセンターステージで次々に披露されたのち、スクリーンに無数の星が煌めき、星々の中から蝶が現れると、メインステージにLEXが現れて「GOLD」へ。ここからLEXは、「Romeo & Juliet」「大金持ちのあなたと貧乏な私」といったメロディアスなナンバーをエモーショナルに歌い、ジャンルにとらわれないカリスマアーティストとしての魅力を示していく。

「人生はつらいけど、みんなを前にすると捨てたもんじゃないなと思える」と語ったLEXは、ピアノの伴奏者を迎えると、亡くなった友人のために作った曲だという「ALONE」を歌唱。優しいピアノの音色の上で感情を爆発させるように歌い、観客は携帯のライトを揺らしながら彼の歌声に聴き入った。

続けて18歳の頃に作った「So Sad」をピアノの伴奏で情感豊かに歌ったLEXは、観客の手拍子に乗せて「ひとりぼっちの夜」を歌う。さらに「ハートが全て」と歌う「億万長者」、優しさの中にこそ本当の強さがあることを歌った最新曲「真っ直ぐ生きてゆく」を届けたLEXは、平和への願いを込めた「この世界に国が無かったら」を熱唱し、シンガロングするファンに「お前ら負けんなよ」とエールを送った。

「LEX、お前やっぱカッケーよ!」

熱狂的なファンの求めに応じて始まったアンコールではLEXの妹であるLANAが登場。サプライズに大歓声が広がる中、ヒップホップシーンを牽引する兄妹は、暗い過去から明るい現在への変化をつづった「明るい部屋」をともに歌い上げる。笑顔のLANAは「LEX、お前やっぱカッケーよ!」と言葉を残して去り、LEXも「彼女はカッコいいと思います。歌も上手いし」と称賛。そのストレートな言葉選びに笑いも起こり、会場は温かい空気に包まれた。

そして「This is me」でありのまま自分らしく生きていくスタンスを示したLEXは「愛する家族も大好きだし、友人たちも恋人も大好きだし、俺にとってはみんながBABY」と伝えると、この日2度目となる「BABY」へ。エネルギッシュなサウンドでファンを思う存分暴れさせ、初のアリーナ公演を締めくくった。

セットリスト

「LEX LIVE AT TOYOTA ARENA」2026年10月30日 TOYOTA ARENA TOKYO

01. レベルアップ feat. Hezron
02. 力をくれ
03. 今日くらいはいい子でいようよ
04. I'm The One feat. NENE)
05. なんでも言っちゃって feat. JP THE WAVY
06. WAVEBODY feat. JP THE WAVY
07. 完璧だ
08. STRANGER
09. OCEAN
10. BABY
11. V12
12. Melo
13. センス feat. Siero
14. NEWDAY
15. リーリエの手紙
16. ELDEN RING
17. WASTED
18. Hey アリアナ
19. GOLD
20. Romeo & Juliet
21. 大金持ちのあなたと貧乏な私
22. ALONE
23. So Sad
24. ひとりぼっちの夜
25. 億万長者
26. 真っ直ぐ生きてゆく
27. この世界に国が無かったら
<アンコール>
28. 明るい部屋 feat. LANA
29. This is me
30. BABY

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