BSフジの番組「TOKYOストーリーズ」で、1990年代の東京・渋谷のカルチャーを考察する「サヨナラ渋谷90s」と題した特集をオンエア。明日11月3日(土)22:00から前編、11月17日(土)22:00から後編が放送される。
「TOKYOストーリーズ」は、2020年の東京オリンピック開催を前に、日々変化する東京の魅力を切り取って表現するという番組。10月にスタートし、第1回は東京駅をテーマに前後編で放送された。今回はカジヒデキ、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、Licaxxx、牧村憲一(音楽プロデューサー)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)、鈴木涼美(作家)、石川涼(株式会社せーの代表取締役社長)といった面々が出演。「90年代の渋谷の好きな場所」「90年代の渋谷で思い浮かべる人物」などさまざまなテーマでインタビューし、若者が集まり続ける街・渋谷の、1990年代から現在までの30年を振り返る。
番組内でカジはフリッパーズ・ギターについて「小沢(健二)くん、小山田(圭吾)くんっていうカリスマ性がある人がいたから、大きなムーブメントになったと思いますね。93年くらいから渋谷系という言葉が生まれたと思いますが、『前の時代を潰してやれ』っていう感じはありましたね」と語り、当時フリッパーズ・ギターの宣伝や制作を手がけた牧村は「フリッパーズ・ギターは、渋谷CLUB QUATTROでコンサートデビューをしました。歌っている内容は、血も汗も涙も出ないような感じですが、実際はギターを弾くときのアップダウンがすごくて、指が切れているんですが、それを見せない。簡単なことなのに、それが謎めいて見えて、面白かったですね」と当時を振り返る。
また1990年代の渋谷でヒップホップに心酔していた藤田は「95年くらいからヒップホップにハマりましたね。なんで95年ってすぐに出てくるかというと、当時のキングギドラやRHYMESTERが曲の中で『95年』って言っているんですよ。当時アンダーグランドでしたけど、確実に大きくなるなという期待感が渦巻いていましたね」とコメントする。