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畠山美由紀、新作「Wayfarer」携えたワンマンライブで意外なルーツ明かす

畠山美由紀(Photo by Kenji Kitazato)
6年近く前2019年03月22日 9:05

3月16日に東京・めぐろパーシモンホール 大ホール、3月21日に大阪・Music Club JANUSにて、畠山美由紀のワンマンライブが開催された。

これらの公演は、5年6か月ぶりとなるオリジナルアルバム「Wayfarer」のリリースを記念して行われたもの。本稿では東京公演の模様をレポートする。

定刻になり、ゆっくり照明が落ちると、大きな拍手に迎えられ畠山とバンドメンバーがステージに登場する。この日のバッキングを務めたのはバンドマスターの冨田恵一(Key)、鈴木正人(B / LITTLE CREATURES)、小池龍平(G / bonobos、LITTLE TEMPO)、真城めぐみ(Cho / ヒックスヴィル)、平陸(Dr)といった面々。畠山は客席を笑顔で見わたすとリズミカルなナンバー「サウンド・セイリング」で颯爽とライブの幕を開けた。最初のMCで畠山は最新アルバムのプロデュ―サーでもある冨田との出会いを回想。冨田が、初めて会ったときの畠山の印象を「落ち着いた歌声からは想像できないような、意外にソワソワした人だった(笑)」と述べると場内は笑いに包まれた。

ステージ序盤では「罌粟」「Here」「青い夕凪」といった初期の楽曲が届けられていく。その後畠山は、学生時代の思い出を歌詞のモチーフにしたという「ふたりの出来事」をみずみずしく歌唱したかと思えば、おもむろにスツールに腰掛け「叶えられた願い」をメロウに歌い上げるなど、手練れぞろいのメンバーによる盤石の演奏に乗せて、持ち前の表情豊かな歌声で観客を魅了していった。中盤のMCでは、自身の先祖が旅芸人だったという事実を最近知り意外なルーツに驚くと共に、“旅をしながら歌を届けている”今の自分を重ね合わせ、不思議な運命を感じたというエピソードが語られ、観客は畠山のトークに興味深そうに聞き入っていた。

幻想的な雰囲気が場内に広がっていった「チャイナタウンの朝」、畠山の地元である宮城・気仙沼への思いが込められた「わが美しき故郷よ」を経てライブは後半へ。ここからは、ceroの高城晶平が歌詞を提供したポップチューン「BLINK」、KIRINJIの堀込高樹の作詞作曲による妖艶な「口唇には歌を」、いきものがかりの水野良樹が手がけた王道のラブソング「愛はただここにある」といった多彩なアーティストとのコラボ楽曲が披露されていった。そして、畠山は「会いに行く」をしっとりと歌いライブ本編を終えた。

熱烈なアンコールの声に応え畠山は再びステージに登場。1人1人の観客に語りかけるようにして「歌で逢いましょう」を丁寧に歌い上げ、この日のライブに幕を下ろした。

畠山美由紀「Wayfarer」発売記念コンサート 2019年3月16日 めぐろパーシモンホール 大ホール セットリスト

01. サウンド・セイリング
02. 呼吸するより速く
03. 罌粟
04. Here
05. 青い夕凪
06. ふたりの出来事
07. 叶えられた願い
08. チャイナタウンの朝
09. わが美しき故郷よ
10. BLINK
11. フルデプス
12. ソングライン
13. 口唇には歌を
14. 愛はただここにある
15. 会いに行く
<アンコール>
16. 歌で逢いましょう

※高城晶平の「高」ははしご高が正式表記。

※記事初出時、本文の一部に誤りがありました。お詫びして訂正します。

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