細野晴臣が10月28日に映画祭「第32回東京国際映画祭」に登壇した。
11月5日まで東京・六本木ヒルズ、EX THEATER ROPPONGIほかで開催中の「第32回東京国際映画祭」。この映画祭では、11月1日に公開される細野の50年におよぶ音楽活動の軌跡をたどるドキュメンタリー映画「NO SMOKING」が特別招待作品に選出された。これに伴い、細野は水原希子と水原佑果姉妹と共にレッドカーペットに登場。細野ファンを公言する水原姉妹は「細野さんのお花」をコンセプトに華やかなドレスを身にまとい、細野と腕を組んでカーペットを歩いた。
また星野源、矢野顕子、野宮真貴ら著名人による「NO SMOKING」へのコメントも公開された。
「NO SMOKING」への著名人コメント
糸井重里(ほぼ日刊イトイ新聞主宰)
音楽人生かな。
「なにがしたくて生きてるの?」とか訊かれたとき、
「音楽かな」と、曖昧にきっぱり答えられるのは、
細野晴臣さんをおいて他にはいないでしょう。
「音楽です!」よりも、何倍もうらやましいです。
谷川俊太郎(詩人)
タバコのように音楽を「くゆらす」細野さんの、人と音楽の不思議な魅力!
金平茂紀(TBS「報道特集」キャスター)
音楽が「自由」と一緒にダンスしていた時代。自由、自由、自由。しかも細野さんはどこか「含羞」を漂わせている。そんな人、日本には他にいないよね。
星野源
偉大だけどチャーミングで、信じられないくらいアーティスティックな人なんだと触れていただける映画です。
山内マリコ(作家)
変貌と進化を繰り返す才能。気負いなく時代の流れに乗り、
だけど巧妙に時代のど真ん中は避け、そのせいか、存在には常に新しさがある。
あの心地いい声と飄々とした態度で、私たちはどこまでも煙に巻かれるのです。
矢野顕子
五十年やって来て、今ここで自分の作りたい音で自分もみんなも楽しめる、
そんな細野さんが素晴らしいです。ニューヨークで一緒に歌えたことは、
私の宝物になりました。
野宮真貴
細野さんの声と音楽とタバコの煙がゆらゆらと
「自由に生きた方が楽しいよ」って教えてくれるんです。
愛煙家も嫌煙家も観たほうがいいです。
三島有紀子(映画監督)
音楽も映画も一瞬の夢。
細野さんと佐渡監督が見せてくれる心地よい音と映像の夢が、
いつまでも消えないでと思いました。
細野さんの存在と行動は、
“例えそれが少数派であったとしても、自由を楽しんでいる人”
をきちんと肯定してくれるのです。
ナイツ塙宣之(漫才師)
細野さんは青春時代に僕を育ててくれたお父さんです。
最後に帰る場所は「HOSONO HOUSE」という実家です。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
50年にも及ぶ細野さんのキャリアをさすがにぼくも全部は把握していません。幼少期やエイプリル・フールの頃は面白かったし、去年のアメリカとイギリスの公演で彼が若い世代に慕われている様子にはちょっと感激しました。