LDH JAPANが仕掛ける総合エンタテインメントプロジェクト「BATTLE OF TOKYO」が本格始動し、リアルとバーチャルを横断、融合した世界初の「Mixed Reality Enternatinment」として世界に向けて発信されることが決定した。
「BATTLE OF TOKYO」は、GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEといった、EXILEに憧れて育った“Jr.EXILE世代”の面々が参加するプロジェクト。2019年には各グループが“総当りコラボバトル”するミュージックビデオやコンピレーションアルバムの発表、千葉・幕張メッセでの4DAYSライブなどが行われた。ライブ以降、沈黙を守っていた本プロジェクトだが、この度Jr.EXILE総勢38名がアバター化し、アニメやゲームなどさまざまなデジタル、バーチャルコンテンツを展開する「Mixed Reality Enternatinment」として本格始動することとなった。
6月23日にはJr.EXILEによるニューアルバム「BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE」がリリースされる。本作は2月に発表された小説「BATTLE OF TOKYO Vol.1」の内容を音楽と映像で表現した作品で、MVではアニメーションと実写が交錯。アニメーションパートにはGENERATIONSのアバター・MAD JESTERS、THE RAMPAGEのアバター・ROWDY SHOGUN、FANTASTICSのアバター・Astro9、BALLISTIK BOYZのアバター・JIGGY BOYSが登場し、総勢38名のキャラクターが“超東京”を舞台にストーリーを紡ぐ。また初回生産限定盤にはMVに加え、ファンから映像化が熱望されていた、昨年7月に開催されたJr.EXILEによるライブ「BATTLE OF TOKYO ~ENTER THE Jr.EXILE~」の模様が初収録される。
本プロジェクトのアニメーション制作はCRAFTERが担当。キャラクターデザインはコザキユースケ、メカニカルデザインは出渕裕といった面々が手がける。各キャラクターの声は有名声優によるもので、本日その第1弾としてZERO(白濱亜嵐)の声を梶裕貴、TEKU(世界)の声を武内駿輔、PARTE(関口メンディー)の声を木村昴、LUPUS(川村壱馬)の声を石川界人、LUCAS(吉野北人)の声を堀江瞬が担当していることが明らかになった。
本日4月18日に行われた「BATTLE OF TOKYO」の記者発表会では、世界のアバター・TEKUがお披露目された。スタジオでモーションキャプチャーシステムを装備したスタッフが動き、TEKUの声を演じる武内駿輔がリアルタイムで発言し、リアルタイムアニメーションを実演。動くアニメーションに声を当てた武内は「アニメーションがいよいよ進化してきたなと。僕自身もライブの熱量や生感を表現できるように心がけていきたいと思います」とコメントした。画面の中のTEKUに世界が呼び込まれると、“2人”はダンスバトルを実施。世界がTEKUを挑発するように難易度の高いダンスを披露すると、TEKUも衣装の裾をなびかせながらパワフルなダンスを踊った。
世界とTEKUのダンスバトルのあと、ステージにはアニメーション制作を行ったCRAFTERの代表・古田彰一氏が登場。リアルタイムアニメーションの開発のキャプチャモデルとして参加した、アニメ好きの世界から「キャラクターが軽く見えないように質量を感じるようにしてほしい」というリクエストを受け、ブラッシュアップしたというエピソードなどを明かした。続いてステージにはGENERATIONSの片寄涼太、関口メンディー、THE RAMPAGEの川村壱馬、吉野北人、FANTASTICSの世界、BALLISTIK BOYZの砂田将宏が登壇。片寄はこの度本格始動する本プロジェクトについて「2年前にライブをして、2021年にこうして始まるということで、大変ワクワクしております。率直に楽しみです」と語り、世界も「今日がスタートの第一歩。すごくワクワクしてます」と思いを述べた。
アニメ化した自身のアバター・LUCASと対面した吉野は「すごい再現度でクオリティも高い。僕の鼻のほくろまで再現されています。ここに声優さんの声と動きが付くということで今後がすごく楽しみになりました」、砂田は自身のアバター・Skeetについて「自分がキャラクターになっているのが本当に信じられないですし、うれしいです。北人さんも言っていましたが、再現度にびっくりしています」とそれぞれコメント。関口は自身のアバター・PARTEの声が同い年の木村昴であることについて「もちろん存じてましたし、僕と“タメンディー”なのでうれしいです」と大喜び。川村は自身のアバターの声を石川が担当することについて「豪華すぎて声も出なかったです」と述べた。
6月にリリースされるJr.EXILEとしては2作目のアルバム「BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE」について片寄は「『BATTLE OF TOKYO』の世界観を表現するアルバムで、各グループの曲もありますしコラボ曲もあります。全グループで歌っている1曲もあって盛りだくさんです」と説明。川村はその内容について「それぞれのグループのカラーがよく出ているんですが、『BATTLE OF TOKYO』に寄り添ったテイストのサウンドや、いつものグループのカラーをゴリ押しするだけではない感じがあって、盛りだくさんです」と補足した。
アルバムに付属する映像ディスクにて今回初めてパッケージ化される「BATTLE OF TOKYO ~ENTER THE Jr.EXILE~」について、吉野は「『BATTLE OF TOKYO』の世界観を具現化したライブになっていているのでぜひ観ていただきたいです」とコメント。最後に関口は「『BATTLE OF TOKYO』は謎がいっぱいあるプロジェクトで、これからその謎が解き明かされていくと思うので、ぜひ注目していただけたらと思います」とコメントを結んだ。
記者発表会の模様はYouTubeを通じて生配信されていたが、その後、マスコミ向けの質疑応答のコーナーも設けられた。このコーナーにはJr.EXILEメンバーに加え、「BATTLE OF TOKYO」の企画プロデュースおよびチーフクリエイティブオフィサーを務めるEXILE HIRO、アニメーションを手がけたCRAFTERの古田氏、映像監督の東弘明氏も登壇し、記者からの質問に答えた。まずマイクを取ったHIROは「BATTLE OF TOKYO」について「各ジャンルのプロフェッショナルに集まってもらって最高の作品が作れている。LDHファンの皆さんはもちろん、アニメやゲームなどいろんな展開があるのでいろんなジャンルのファンに楽しんでもらいたい。この世界観のまま、世界に向けて発信して、グローバルマーケットに挑戦していきたい」とコメント。古田氏は「このプロジェクトはHIROさんのクレイジーなまでのスケールの大きさに尽きます(笑)。今この規模のプロジェクトはなかなかなく、30年に一度のプロジェクトかなと思って参加させていただきました。参加できることをありがたく思っています」と「BATTLE OF TOKYO」プロジェクトに参画した思いを語った。東氏は今回制作したMVについて「4本の脚本をもとに映画のようなプロセスを経て作られています。5分に対して30分のアニメの脚本が上がってきたので、30分のアニメの展開を5分に詰め込んだ濃密な映像にしています」と説明した。
Jr.EXILEメンバーには今回制作されたアバターでチャレンジしてみたいことは何かという質問が記者から飛んだ。片寄は「ライブで自分のアバターと共演してみたい。キャラクター名をSherRockにしたのは『名探偵コナン』が好きでそれがフックにもなっていたのでコラボできたらうれしい」と夢のコラボに期待。関口は「木村昴さんがジャイアンの声をやられているので、アバターとカラオケ対決をしたい」と語った。
川村は「まだ『BATTLE OF TOKYO』のアニメが始まってないので話が早いかもしれないですが、好きなアニメに自分の分身のLUPUSが出るというコラボレーションができたらという夢があります。『Fate』が好きなので、そこに出てくるサーヴァントのセイバーになって、アルトリア・ペンドラゴンと共演したいです」とコメント。するとアニメ好きの世界は「川澄(綾子)さんね!」とサーヴァントの声を担当する声優の名を挙げ、川村も「そうです。川澄さん!」とうれしそうに話した。
吉野は「こう見えてめちゃめちゃアニメ好きなんです」と前置きをし、「(LUCAS)にカッコいい能力を付けたいですね。あと『テニスの王子様』の越前リョーマと甘いセリフ対決をしたいです。けっこう声が甘いんですよね」とコメント。そして尺を気にしてか「すみません、失礼しました」とコメントを切り上げた。世界は「Astro9が拠点とする“Astro Park”にはモデルがあって、そのモデルのパークはいろんなところとコラボをしているので、Astro Parkでいろんな人や企業とコラボがしたいです」と語る。共演したいキャラクターについては「スネ夫ですね。関智一さんとコラボしたい。関さんと森久保祥太郎さんは個人的にも親交があるお二人なのでぜひ『BATTLE OF TOKYO』に出ていただきたいです」と交流のある声優陣にラブコールを送った。砂田は「BALLISTIK BOYZはアクロバットも売りなんですが、実際にやるには限界があるのでキャラクターたちにもっとすごい技にチャレンジしてもらいたいです(笑)。あと自分のキャラクターは髪を結んでいるんですけど、『ドラゴンボール』みたいに本気を出したら髪が上がるみたいな感じで、戦うときになったら髪が解けたら……」と、この場を借りてスタッフ陣にリクエスト。するとHIROは「ちょうど今そういうの考えていたところだから」とキャラクターの変身について言及した。
壮大なプロジェクト「BATTLE OF TOKYO」について、現在何割ぐらいが表に出ているのか記者から問われたHIROは「今やっとスタートラインに立って、もっとクレイジーな構想があるので自分でもワクワクしています。次の小説も先生に書いてもらっていて、準備段階ではかなり先まで進んでいます。数字にするならまだ5%ですね」とこれからさらに大きなものになっていく本プロジェクトの未来について語った。
なお明日4月19日0:00には「BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE」に収録されるGENERATIONSの楽曲「LIBERATION」の楽曲配信がスタート。同日7:00にはYouTubeにてMVが公開される。
Jr.EXILE「BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE」収録曲
CD
01. LIBERATION / GENERATIONS from EXILE TRIBE
02. CALL OF JUSTICE / THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
03. PERFECT MAGIC / FANTASTICS from EXILE TRIBE
04. VIVA LA EVOLUCION / BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE
05. Alternate Dimension / GENETRAIONS & THE RAMPAGE
06. UNTITLED FUTURE / Jr.EXILE
DVD / Blu-ray
・「LIBERATION」GENERATIONS from EXILE TRIBE(Music Video)
・「CALL OF JUSTICE」THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(Music Video)
・「PERFECT MAGIC」FANTASTICS from EXILE TRIBE(Music Video)
・「VIVA LA EVOLUCION」BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(Music Video)
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