ももいろクローバーZのバラエティ番組「ももクロChan~Momoiro Clover Z Channel~」によるオンラインイベント「『ももクロChan』10周年記念オンラインプレミアムライブ!~最高の笑顔でバラエティ番組~」が11月6日に行われた。
この配信イベントは2010年11月にスタートし、現在テレ朝動画で配信中のバラエティ番組「ももクロChan」の開始10周年を記念した企画。多数のゲストを交えつつ、歌あり、コントあり、バラエティコーナーありの内容盛りだくさんの生配信が2時間にわたって繰り広げられた。オープニングでは「ももクロChan」でおなじみの和室のセットで百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、番組内の多くのコーナーで司会進行を務めている飯塚悟志(東京03)によるトークが始まるも、メンバー3人はなぜか不満気な顔を浮かべる。彼女たちが「生配信のプレッシャーでやる気が出ない」とああだこうだ文句を口にしていると、そこに佐々木彩夏演じる人気キャラクターのお悩み相談ロボット・あーりんロボが登場。3人の悩みに対して「やる気がないなら、やる気を出せばいいのよ!」と、なんの解決にもならない答えを返すという鉄板のくだりで視聴者の笑いを誘った。
「ももクロChan」らしいにぎやかなコントでオープニングを飾ったももクロは、続いて4人の巨大な似顔絵が並んだセットに移動してライブパフォーマンスを披露。ももいろクローバーZ with ファンキー加藤名義で発表した東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大投手の登場曲「On Your Mark」、初期からのライブ定番曲の1つ「ツヨクツヨク」を力強くさわやかに歌唱し、カメラの向こうのモノノフ(ももクロファンの呼称)のテンションを上昇させた。
歌が終わると、今度は鈴木拓(ドランクドラゴン)、徳井健太(平成ノブシコブシ)、土佐兄弟、東京ホテイソンといった「ももクロChan」への出演経験があるお笑い芸人をゲストに迎え、「ももクロChanクロニクルゲーム」と題したバラエティ企画がスタートする。この企画ではももクロの4人がハワイ旅行などの豪華賞品獲得を目指し、数々の名場面、珍場面を生み出してきた「ももクロChan」10年の歴史を振り返るすごろくゲームに挑戦。あーりん(佐々木)を天女と崇める徳井、高校生の頃からのモノノフである土佐有輝の熱いトークを挟みつつ、わんこそばの大食いに挑戦した話、全日本プロレスの大会にグレートクローバーZとして登場し、グレート・ムタの十八番である毒霧を噴射した話、コンサートの舞台セットを50人のおじさんが人力で動かしているという嘘をスタッフに教えられた話など、懐かしのエピソードで大いに盛り上がった。
ゲームの途中には「ももクロChan」でオンエアできなかった禁断のNG映像の裏側を明かすコーナーも。中でも「玉井にズボン脱がされたれにちゃん事件」「見せられないGoPro映像」「夏菜子マーライオン事件」の衝撃の瞬間が再現度の高いイラストで紹介されると、スタジオに爆笑が沸き起こった。その後、モノノフとして知られるテレビ朝日の弘中綾香アナウンサーもゲストに迎え、ももクロはすごろくゲームを続行。しかし、用意されたマスを半分ほど進んだところで時間切れとなり、残念ながら賞品のゲットは叶わず。尻切れトンボな終わり方ながら、終始にぎやかで笑いの多いももクロらしいバラエティ企画となった。
配信の終盤には「ももクロChan」における今後の抱負をメンバーが1人ずつ発表。高城は「地上波ゴールデン グローバルな番組へ!」、玉井は「さとし(飯塚悟志)にずーっと出てもらう!!」、佐々木は「60歳までこってり♡」、百田は「ゆるく楽しくハワイ旅行ゲット!!」と書いたフリップをそれぞれカメラに向け、この先もまだまだ番組を盛り上げていくことを視聴者と約束した。そして4人は「ももクロChan」プロデューサーの鈴木さちひろが作詞した「スターダストセレナーデ」をラストに歌唱し、終始笑顔であふれた生配信を締めくくった。
配信終了後、ももクロはマスコミの前でそれぞれ感想をコメント。玉井は「『ももクロChan』はホームという感じなので、普段あまり緊張感がないんですけど、生配信だからちょっと緊張しちゃったね」と話しつつ、「10周年の番組を2時間で振り返るのはとても無茶な話ではあるので、語り尽くせなかったこともあるんですけど、うまく全部語り尽くせてたら『ももクロChan』じゃないなって。グダグダ感というか、わちゃわちゃ感がたくさん表れた2時間でした」と手応えを口に。高城は「鈴木拓さんが『全部が中途半端で終わっちゃった!』と言っていたのがいいアクセントになってました(笑)。まだすごろくの後半部分ができていないので、また記念日とかに振り返りをやりたいですね」とすごろくゲームの再開に意欲を見せた。
続いて10年間で成長したと思うところを聞かれると、玉井は「今も改善したかと言えばそうでもないかもしれないですが、番組を始めた当時はみんなが一斉にしゃべり出しちゃって。徳井さんが『メンバーがしゃべり終わったタイミングで誰かが入る、ということが自然とできていてすごい』と言ってくださったんですけど、10年前の私たちは呼吸の読み合いがまったくできなかったんです。10年という時を経て、いろんなお仕事を通して自然と身に付きました。別に『そうしよう』とメンバー同士で話したことはなかったんですけど(笑)、それぞれが感じて身に付けてきたことなのかなと」と回答。百田は「バラエティというものをよく知らない状態のときに『ももクロChan』を始めることになって。バラエティに関することをこの現場で自然と学んだ感じです。最初から芸人さんとの絡みが多いありがたい現場で、芸人さんは『ゴリゴリのバラエティだから緊張する』とおっしゃるんですけど、私たちはずっとそこにいるからそういう感覚はなくて、わちゃわちゃと楽しい時間を過ごしています。バラエティを怖いとか思ったことがないのは『ももクロChan』のおかげだと思います」と番組への感謝の思いを言葉にした。
「今後番組で挑戦したいこと」という質問に対しては、高城が「地上波のゴールデンタイムで、どの世代も楽しめる面白さをお届けすることを目標にしたいです。大先輩のドリフターズさんがやっていた『8時だョ!全員集合』みたいな番組になればいいなと思っています」と壮大な夢を語るも、佐々木が「定点カメラとかでバックステージにも密着していて、すっぴんや朝ダラダラしているとこもあるので、深夜帯でもいいかなと思います(笑)」と続ける。
また玉井は「10年も番組をやっていると、普通は『変えていったほうがいいんじゃないか』と思うものなのかもしれませんが、『ももクロChan』はスタッフさんもほとんど同じままで、やっていることもそんなに変わってなくて。この番組には変わらないからこそのよさがあるのかなと思います。新コーナーとか、新しく加わっていくものもありますけど、基本ベースが変わらず、私たちが一番やりやすいスタイルなんです。リーダーの百田がほかの番組に出ているのを観ると『もっと面白いのに!』と思うときがあって(笑)、天才的な面白さを発揮できる環境はここにしかないんですよ」と改めて番組のよさをアピール。百田はその玉井の言葉にツッコミつつ、「みんな自然体で『ももクロChan』に出ているんですけど、裏はもっとヤバいときがあるんです。『ももクロChan』さえ映しきれていない部分があると思うので、そこも見せていきたいですね。私の携帯に入っているメンバーの動画を大放出する企画とか(笑)」と笑いながら提案し、佐々木に「こっちだってかなちゃん(百田)のヤバい動画撮ってやるからな」と反撃されていた。
テレ朝動画では11月20日(土)より「『ももクロChan』10周年記念オンラインプレミアムライブ!~最高の笑顔でバラエティ番組~」のアーカイブ配信がスタート。視聴チケットは特設サイトにて購入することができる。