MCバトル番組「ありがとうSTUDIO COASTフリースタイルモンスター」の第2回が、本日1月9日(日)にABEMAで配信された。
「ありがとうSTUDIO COASTフリースタイルモンスター」は“モンスター”と呼ばれる呂布カルマ、FORK、輪入道、DOTAMA、ID、そして“ラスボス”の般若を相手に、チャレンジャーが即興ラップで勝負を挑み、賞金100万円獲得を狙う番組。1月いっぱいで閉館するMCバトルの“聖地“、USEN STUDIO COASTを舞台に、ラッパーたちが繰り広げるバトルの模様が全5回にわたって配信される。第1回では、Nidra Assassin、杉本青空(からし蓮根)がチャレンジャーとしてステージに立ったが、どちらも1戦目で敗退。“モンスター”がその名にふさわしい実力を示してみせた。
第2回には、レゲエ界のバトルで数々の優勝経験を持つ実力派ディージェイのPOWER WAVEが登場。「今日は般若さん引きずり出します!」と意気込む彼の対戦相手は“ディスの極みメガネ”の異名を持つDOTAMAだ。先攻はチャレンジャー、ビートはSEEDA「不定職者」。POWER WAVEの名前イジりで攻撃を開始したDOTAMAに対して、「お決まりの波イジり そらそうか言える事 そんぐらい」と返したPOWER WAVEは「俺のバースにゃ皆文句ないって全員を巻き込む大津波 津波ってのは第1波よりも第2波の方が危険なもん マイクで起こすぜ 大災害 DOTAMAも終わりや バイバイババイ」と声を張り上げる。
これを受けてDOTAMAは「第2波の方がヤバいのか 第1波で俺の事 蹴散らしてみろよこの野郎 大した事ねぇ 第1波 はい POWER WAVE はい 死んだ」とラップし、「赤髪 まさかり担いだ金太郎みたいにお前 バッサリ」とPOWER WAVEの髪色を攻撃材料に。その内容を「重いバースでカッ飛びたいのに オチも微妙でパッとしないね」と切り捨てたPOWER WAVEは「マイク握っちゃ止まらねぇ 俺はここでかますまで終わらねぇ こうなりゃもう賞金じゃねぇ DOTAMAに勝つ事に本気だぜ」と熱く歌った。
審査員は全員一致でPOWER WAVEの勝利と判定。“クリティカル”でDOTAMAを跳ね除け、次のバトルへと突き進むPOWER WAVEの前に2人目の“モンスター”として輪入道が立ちはだかる。POWER WAVEと輪入道は過去にもSTUDIO COASTで対戦しており、奇しくも2人は今回、犬のキャラクターをアイコンとするファッションブランド・GALFYのジャケットを着ていた。1ターン目、SHINGO★西成「左」のビートに乗せて冷静に言葉を打ち込んでいく輪入道に対して、POWER WAVEは「ほな 行こうか 攻撃開始 俺の歌声が揺るがす大地 今 目の前の輪入道に対し 音の雷を落とす雷神」とバイブス全開で突撃。DOTAMAを倒した勢いあふれるレゲエフロウで会場を盛り上げ、4-1の判定で1本目を勝ち取った。
止まらないPOWER WAVEは、SIMON JAP「くそったれFor Life」がバトルビートとして採用された2本目では先攻を選択。「ずっと後攻 取ってちゃ男らしくねぇよ」と語った彼は「ビートの音を上げてくれ 俺の声がデカすぎてビートに勝っちまってるんだ」とその声量を誇るが、「聞こえなくても声が出なくても 全然やれる事は全部やるって決めてる そういう所で弱音を吐いてたら ここでは落ちるって分かってる?」と輪入道から反撃を受ける。2ターン目でもアグレシッブな姿勢を見せるPOWER WAVEを「火はつけるよりも消す方がムズい」と諭した輪入道は「負け犬か負け戦で終わりたかねぇな 高嶺の花でもねぇ 突くぜ核心 だから お互い着てるぜ GALFY」とオチを付け、“クリティカル”でPOWER WAVEを沈めた。
続くチャレジャーは2年間のサラリーマン生活に昨年終止符を打ち、音楽活動に専念する事を選んだ人気の若手ラッパーSKRYUで、対する“モンスター”はDOTAMA。元サラリーマン同士の組み合わせとなったが、韻踏合組合「前人未踏」でバトルが始まれば、DOTAMAは「敬語はいらねぇ」と宣言し、「気持ち悪ぃんだよ 俺のラップの方が気持ちが良いんだよ」と直球のディスをぶつける。一方、SKRYUは「お願いしま~す」と笑顔で頭を下げ、「まだスーツ着てんすか? 先輩」と挑発。DOTAMAが「お前サラリーマン生活 嫌だったんだろ? だったらそれひけらかしてバトルで勝とうとしてんじゃねぇよ」と攻めると、SKRYUは「ひけらかしてねぇ リアルだ 金を貸し付ける銀行員 俺はやっぱり金利を上げるんじゃなくお前らのテンション上げにきてるぞ」とサラリーマンネタで応え、4-1の判定でDOTAMAに勝利した。
Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY「Face to Face」が流れる2本目では、10年のサラリーマン経験を持つDOTAMAが年数の差を上げ、「どっちがパワーがあるか分かるかな? こっちの方に決まってる」と主張。後攻のSKRYUは「サラリーマン年数じゃない 先輩の接待 俺はお酒で接待するんじゃなく 逆に酒のつまみになる音楽でお前らを接待しに来たぞ チャンジャよりも美味しいラップ」と微笑むが、「SKRYUくんのラップはお酒のつまみ 俺はお客さんのメインディッシュだよ」と返したDOTAMAが4-1の判定で1本を取り返した。
そしてSIMON、RYKEY&YMG「どうってことねぇ」のビートで最終ラウンドに突入。ここでDOTAMAが武器とする高速ラップを繰り出すと、SKRYUは裏声を使ってユニークにラップしてみせる。するとDOTAMAはこれをコピーして裏声を使い「俺の方がなんか声が高く出るぜ」とアピール。最後のターンでSKRYUは下ネタも交えて会場を沸かせるが、決定打となるようなパンチラインを出せず、DOTAMAの勝利となった。
これで6人中4人のチャレンジャーが敗退。残る2人はどこまで行けるのか。梵頭が登場する次回は、1月16日(日)に配信される。ABEMAでは第2回のアーカイブを公開中。