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THA BLUE HERBライブ映像作品2タイトル同時発売、全国ツアーとZORNら参加したリキッド公演

THA BLUE HERB
約1年前2023年09月01日 10:05

THA BLUE HERBが10月18日にライブDVD「YOU MAKE US FEEL WE ARE REAL」「続・ラッパーの一分」を同時リリースする。

「YOU MAKE US FEEL WE ARE REAL」は、2022年秋に行われたTHA BLUE HERB結成25周年ツアーの映像を収めた作品。沖縄・那覇から福岡、広島、大阪、愛知・名古屋、石川・金沢、京都、東京、宮城・仙台、北海道・札幌、ファイナルの北見までの11都市13公演の映像が収録されている。

一方、「続・ラッパーの一分」は、ILL-BOSSTINOのソロプロジェクトであるtha BOSSが今年発表したソロアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP II」のリリースライブとして5月に行われた東京・LIQUIDROOM公演を収録した作品。アルバムに参加したJEVA、Mummy-D、SHINGO★西成、YOU THE ROCK★、ZORNが全員出演した特別な一夜の模様が収録されている。

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)コメント

「YOU MAKE US FEEL WE ARE REAL」

1998年の曲と2020年の曲が同居する、全てTHA BLUE HERB名義の楽曲、O.N.Oによるオリジナルトラックのみで構築された25周年の特別ライブセットはツアー中から大きな驚きを持って迎えられました。過去、現在、未来を何度も行き来しながら、伏線の回収と説得力の増幅を幾度も繰り返し、この旅にどこかで合流したオーディエンス各々の人生、その明暗とも融合しながら、祝祭の絶頂の瞬間に向かって昇って行きます。ライブハウスやクラブに集まる事や、そこで声を出す事も憚られるようなコロナ禍の下、各地それでも集まってくれたマスク姿のオーディエンス達。再会に浸る間もなく、肉体はフロアに書かれたマス目に置きつつも、心は開放に向かって突破しようと、1曲目のビートの1音目からすぐにいつもの緊張感マックスの本編が始まります。歓声や絶叫を一身に受け止め、その熱量が高ければ高いほど精度を高めていく、1MC1DJ当代随一のライブアクトを自ら名乗ってきたTHA BLUE HERB。その論拠、25年間で培われたオーディエンスからの信用、オーディエンスへの信頼。それこそが演奏の質、開かれていく心、その内に露わになってくる感謝の源泉であり、努力の理由であり、果てには歓びであり、次への約束である。大きい街でも小さい街でも、大きい会場でも小さい会場でも、そこに映るオーディエンスとの想いのやり取りにそれを確信するのです。

既に多くの並走者(同業者)がこの25年の間に姿を消しました。まさに長距離走者を地で行くTHA BLUE HERB。今もこうして多くの並走者(オーディエンス)と共に、明快に、前向きに、未開のフロンティアを突っ走っております。

「続・ラッパーの一分」

「一分」とは、それ以上は譲る事の出来ない名誉や面目。

「IN THE NAME OF HIPHOP II」は、THA BLUE HERBでの制作の要、O.N.Oのビートから離れて、全国各地のビートメイカーにそれを依頼して完成され、同時に言葉の部分を全てILL-BOSSTINOのみで構築するTHA BLUE HERBの制作とは違い、フィーチャリングにラッパーを招き制作されました。リリースライブは、そのラッパー達も全員出演しており、そこが従来のTHA BLUE HERBのライブとは大きく異なる特別な一夜になりました。そのラッパー達とは(A to Z)、JEVA、Mummy-D、SHINGO★西成、YOU THE ROCK★、ZORN。年齢も地元も異なるが、キャリア、実力、個性を兼ね備えた5人。ステージに招き入れられてから、去っていくまで、それぞれのパフォーマンスがその夜の雰囲気を変え、その存在が会場をロックする様はTHA BLUE HERBのライブでは普段は観られない、この夜だけの光景です。5者5様のラッパーの一分を受け、応えるtha BOSSとの関係性もそれぞれ違い、その距離感も大きな見所と言えます。長年の確執を超えて初めて同じステージに立ったMummy-Dとの共演も、昨今の勝ちか負けでしかないヒップホップの現状に、その2つでは表しきれない深い余韻を残す事でしょう。

そしてゲストが去った後、一瞬の華やかさの後、再び独りラップを始めるtha BOSS。独りで生まれ独りで死ぬ。その間の悲喜交々の言葉尻を踏んでいく。クライマックスは、やはりそこにある。最初にやると言った者が、先にディスした者が、最後に残った者が終わらせなくてはならない。勝者の自覚があるのならば隠さずに勝者として。破顔一笑あるがまま。体力、気力、知力と瞬発力、持てる全てを総動員しての150分。1971年産51年物のラッパーの一分。
ここまでやってやっと言える「これが、俺の、ヒップホップ」。

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