明日7月9日(木)よりNetflixで配信されるオリジナルアニメ「日本沈没2020」のラップシーンをKEN THE 390が監修していることが明かされた。
「日本沈没2020」は湯浅政明監督のもと、小松左京の小説「日本沈没」を初めてアニメ化した作品。大地震により崩壊した日本を舞台に、ごく普通の家族・武藤家を中心とする人々が力を合わせて困難に立ち向かう様子が描かれる。
KEN THE 390が湯浅監督とタッグを組むのはアニメ「DEVILMAN crybaby」に続き2作目。劇中で登場キャラクターたちが発するラップを制作・監修したKEN THE 390は、各キャラクターの性格やシーンごとの心境などを監督から丁寧にヒアリングしたことを明かし、「いわゆる上手なラップではなく、手探りで、うまく韻は踏めないところもあるけれど、気持ちが前に出てしまうように書いてみたり、ラップしながら<だんだん気持ちがのってくる>ような瞬間を作ろうと、試行錯誤しました」と解説している。
またアニメ本編より、小野賢章が声を演じるカイトが絶望的な状況下の率直な感情をフリースタイルで吐き出していくシーンがYouTubeで公開された。監修したKEN THE 390は小野のラップについて「ラップを普段することはないとおっしゃっていましたが、とても勘がよく。とてもスムーズで、あっという間な録音でした」と語っている。
KEN THE 390 コメント
オファーを受けたときの気持ち
2度目のオファーということで、前作の内容を気に入っていただけたのだと感じて、最初の時よりさらにうれしかったですし、身が引き締まりました。
湯浅監督との印象的なやり取り
最初に対面でそれぞれのキャラクターの性格や、そのシーンでの心情を丁寧に伝えていただきました。それを踏まえて自分が作ったラップのデモに対して修正点をご指摘いただく、そんなやりとりを二度ほど繰り返して完成させました。いくつかいただいたご指摘の中でも、特にそれぞれが会話のようにラップする箇所で“間”を大事にされていることが印象的でした。
ラップ制作時に意識したこと
監督からも最初にお話しいただいていたのですが、普段は思ってても人に言えないようなことが、ラップだと勢いで思わず口から出てしまう。そんなシーンにしたいと意識していました。そのために、いわゆる上手なラップではなく、手探りで、うまく韻は踏めないところもあるけれど、気持ちが前に出てしまうように書いてみたり、ラップしながら「だんだん気持ちがのってくる」ような瞬間を作ろうと、試行錯誤しました。
収録現場で行った演者へのアドバイス
事前に自分がそれぞれのパートをガイド用に録音した音源をお渡ししてたのですが、それを現場では皆さん自分のものとしてそれぞれのキャラクターでラップされていて、流石でした。演者の皆さんは声で表現するプロなので、自分のアドバイスに対するレスポンスの速さ、再現の正確性にも驚きました。小野さんもラップを普段することはないとおっしゃっていましたが、とても勘がよく。とてもスムーズで、あっという間な録音でした。
視聴者へのメッセージ
全く新しい日本沈没になっていますし、現状への問題提起、メッセージが詰まっています。2020年、まさに“今”見るべき作品だと思います。