坂本龍一が10月13日にNetflixで配信されるアニメーション作品「exception」の音楽を担当する。
「exception」は乙一が安達寛高名義で原作・脚本を手がけ、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインなどで知られる天野喜孝がキャラクターデザインを担当するホラーSF。監督はサトウユーゾー、アニメーション制作はタツノコプロ(BAKKEN RECORD)とCGプロダクションの5が務めている。物語の舞台は、はるか先の未来。宇宙に新たな居住地を求め惑星を探索する先遣隊がミッションに挑む姿が描かれる。先遣隊のオリジナルは安全な場所で冷凍睡眠しており、宇宙船には“生体3Dプリンター”でプリントアウトされた人間が搭乗。そんなメンバーに、閉ざされた空間で“ある恐怖”がおそいかかる。YouTubeではアニメの予告編が公開された。
坂本はこのたび制作した楽曲について「メインテーマは『スターウォーズ』以来のSF映画の定番であるシンフォニックな音楽にしたかった。OST全体としては、暗いアンビエントなものにしつつ、シーンごとではなく、全体を通して一つの楽曲になるように努めたつもりです」とコメントしている。
また「exception」のサウンドトラックが10月12日に発売されることが決定。これに先駆け、明日9月14日にオープニング曲を含むシングル「Opening for "Exception" / oxygen[from "Exception" Soundtrack]」の配信がスタートする。
さらに本日「exception」日本語吹替版の声優として小林親弘、櫻井孝宏、甲斐田裕子、星野貴紀、種崎敦美の出演が明らかになった。
坂本龍一 コメント
Netflixシリーズ「exception」への参加理由
元々SFが好きなのと、脚本を読んでこの映像を観てみたいと感じたので参加しようと思いました。
作品についての思い
現代においてクローンなどの遺伝子操作技術が進んでいるが、そこで問われるのは「生」とは何か、「ヒューマニティ」とは何かということだと思います。それを真正面から扱っている作品です。
「exception」メインテーマへ込めた思い、OSTに関して
メインテーマは「スターウォーズ」以来のSF映画の定番であるシンフォニックな音楽にしたかった。OST全体としては、暗いアンビエントなものにしつつ、シーンごとではなく、全体を通して一つの楽曲になるように努めたつもりです。とはいっても戦闘シーンなどはある程度激しい音も入れましたが。本人としてはとても気に入ったOSTになりました。
※種崎敦美の崎は、たつさきが正式表記。