東京・フジテレビ湾岸スタジオにてフジテレビ系新ドラマ「silent」の制作発表会が行われ、目黒蓮(Snow Man)が川口春奈、鈴鹿央士とともに出席した。
「silent」は川口が主演を務めるオリジナルラブストーリー。川口演じる青羽紬は目黒演じる佐倉想と高校時代に交際していたが、彼から突然別れを告げられてしまう。8年が経ったある日、想の姿を偶然見かけた紬は再び彼の存在を意識するように。もう一度、想に会って話したいと考えるが、想が若年発症型両側性感音難聴を患い、聴力をほとんど失っていることを知る。
数カ月前から手話を練習しているという目黒は「手話の素晴らしさを改めて感じながら、楽しんで学ばせてもらっています」とコメント。Snow Manの出演舞台「滝沢歌舞伎ZERO 2021」で手話経験があることも明かし、「舞台で『One Heart』という曲を披露するにあたってファンの皆さんにどうしても伝えたい思いがあり、それを表現できるのは手話だなと思って自分なりに調べてやらせてもらいました。手話は離れたところにいる人にも気持ちが伝えられる、素敵なコミュニケーションの1つなので、今回しっかり勉強する機会をいただけたのはうれしいです」と柔らかな表情で語った。手話と真摯に向き合う目黒について川口は「目黒さんは手だけじゃなくて、体の動きすべてで気持ちを伝えてくださるので。ワッと刺激を受けました」と話し、目黒本人は「想は伝えたい思いを1つ1つ大切にしている役なので、すごくうれしいですね」と微笑んだ。一方、紬と想の同級生で、現在は紬の恋人である戸川湊斗を演じる鈴鹿は「本当に優しい人で、自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先して行動するタイプです」と自身の役を紹介する。これを受けて目黒は「登場人物はみんな心が温かくて優しくて、観てくださる方々がきっとどの役にも共感できる作品だなと思います」と本作を魅力を口にした。
ここで川口の「主題歌情報を解禁したいなと思います」というひと言をきっかけに、会場スクリーンでは主題歌を担当するOfficial髭男dismのVTRが上映される。脚本を読んで書き下ろしたという新曲「Subtitle」について藤原聡(Vo, Piano)は「新しい機材を使ってアレンジしたり、グルーヴをロックにしたり、いろんな実験をさせていただいて。バンドとして新しい扉が開いたような曲になりました。思いを伝えるということに対して嘘偽りのない楽曲が完成したと思います」と思いを明かした。司会の伊藤利尋アナウンサーから曲の感想を聴かれると、目黒は「何回も聴いてますね。初めて聴いたときも素敵な曲だと思ったんですけど、何回も聴くとよりいい曲に感じます」と回答。鈴鹿は「台本を読みながらこの曲をかけてたんですけど“大号泣”しちゃって……今、目が赤いんです。しんどくて心がキューっとなりました。1つひとつのシーンを積み重ねていくごとに曲の深みが増していきます」と感情をあらわにし、川口は「かなり聴き込んでいて、まもなく歌えるところまできています。とんでもなく素敵な楽曲を書いてくださって感謝しています」とお礼を述べた。
さらにスクリーンでは制服姿の3人のオフショットも公開された。回想シーンで制服を着た目黒は「ちょっと恥ずかしいなと思いましたけど、きらきらした青春を感じさせるようなシーンが撮れてると思うので、楽しみにしていてください」と照れ笑い。川口も「お二人(目黒と鈴鹿)はカッコいいんですけど、ちょっと私は不安だなと思っています。膝小僧を出してるのが違和感しかなくて……ソワソワするというか、汗が止まらなかったです」と自信なさげだったが、鈴鹿は「僕は中学生の役までいけます(笑)。この間『顔だけだったら赤ちゃんの役もいけるね』とスタッフさんと話してました」と無邪気に語った。
ロケでの撮影が多いという点も本編の見どころの1つ。撮影では世田谷線や、紬が働くCDショップとして東京・タワーレコード渋谷店も登場する。鈴鹿はタワレコでの撮影を振り返り、「置いているCDを物語の設定の年代に合わせて整理したうえで撮影して、ホントに細かくこだわっているなと思います」と注目ポイントを挙げる。そして川口が「本気で人を好きになるときに胸がキュンとしたり痛くなったり、そういうものをお伝えしていけたらと思います。さまざまな愛の形が描かれているので、この作品を観ながらいろんな感情になっていただけると思います」と本作をアピールし、イベントを締めくくった。
フジテレビ系「木曜劇場『silent』」
初回:2022年10月6日(木)22:00~23:09
※以降毎週木曜日22:00~22:54