JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

サニーデイ・サービス初のドキュメンタリー映画完成

映画「ドキュメント サニーデイ・サービス」より。
2年以上前2023年02月24日 3:05

サニーデイ・サービス初のドキュメンタリー映画「ドキュメント サニーデイ・サービス」が7月7日に公開される。

本作は、今年CDデビュー30周年を迎えたサニーデイ・サービスの1990年代から現在までをメンバーや関係者が語るシーンと、初公開含む新旧のライブシーンを織り交ぜた2時間25分におよぶロードムービー。バンドメンバーに加えて、渡邊文武、藏本真彦、新井仁、杉浦英治、北沢夏音、やついいちろう、山口保幸、阿部孝明、小宮山雄飛、ワタナベイビー、夏目知幸、安部勇磨が出演者として名を連ねており、小泉今日子がナレーションを担当する。

2020年春からバンドを追った監督のカンパニー松尾は本作について「バンドの思いは音楽で表現されている。なので、その音楽を映像でどう見せ、何を伝えるのか、そう考えながら作った。活動30年の歴史と重みを踏まえつつ、新旧の貴重なライブシーンで綴る最新最高のサニーデイ・サービスです」とコメント。曽我部恵一(サニーデイ・サービス)は本作について「松尾監督の映像は素直で、そして可愛くて、色っぽい。ともすれば川面の油の反射のようにギラつくばかりのぼくらの日々に、こんなにポップな色をつけてくれたことを感謝している」と語っている。

カンパニー松尾 コメント

今回、とあるきっかけでサニーデイ・サービスのドキュメンタリーを撮ることになり、2020年春から2021年秋までカメラを回した。
撮影を始めた2020年春、サニーデイは、新メンバー大工原幹雄(だいくはらみきお)の加入、13枚目のオリジナルアルバム「いいね!」の発売、さらに全国ワンマンツアーも予定され、さあ、これからというタイミングでパンデミックが起き、世界が変わった。
緊急事態宣言が発令され、音楽活動も休止となり、先が見えない中、徐々に活動を再開し、もがき葛藤しながらも、音楽を通じて個人や社会とコミュニケートしながら進んでゆくバンドの姿を目撃した。
ボーカル曽我部さんのこうありたいという意志や溢れ出る感情、ベース田中さんの頑固さとラーメンへの偏愛、ドラム大工原さんの快活さと大胆さ、そんなこんなを乗せて、バンドは北は北海道から南は九州まで車で走る。
その道中、曽我部さんや田中さんが握るハンドルの横でいろんな話を聞いた。
たぶん、大工原さんが入ったことで、いい意味でフレッシュな関係になり、バンドが成長する過程として、過去の話も含め色々話せたと思う。
さらにツアーの合間にサニーデイを知る多くの関係者からバンドの歴史や逸話を聞いた。
なんせ1992年の結成からメジャーデビュー、解散、再結成までしてるバンドだもん、出るは出るは面白い話が…そんなこんなをまとめたら2時間25分になった(汗)。
もちろん、サニーデイはバンドであり、バンドの思いは音楽で表現されている。
なので、その音楽を映像でどう見せ、何を伝えるのか、そう考えながら作った。
活動30年の歴史と重みを踏まえつつ、新旧の貴重なライブシーンで綴る最新最高のサニーデイ・サービスです。
もし、よかったらサニーデイとのちょっと長いドライブにお付き合いください。
ちなみに撮影で全国を回る中、曽我部さんとはカレーを食べ、田中さんとはラーメンを食べ、みなさんとはうどんを食べました(太った)。
そんなタイパ、コスパじゃない、時間をかけた栄養たっぷりな映像を是非、体感してください。
待ち合わせは、全国各地のスクリーンにて。
あと、実は僕自身が、1994年のデビュー以来、ずっと彼らのファンでした。
そして、今回の撮影を通じてもっともっと好きになりました。

曽我部恵一(サニーデイ・サービス)コメント

バンドがCDを初めて出してから30年経ったのだという。あの頃はお金もなくて、レコーディングや練習をするたびに、ぼくは借金を作っていた。そんな頃の自分もこの映画には映っている。長く続けようと思ったわけでも、使命感に駆られたわけでもなく、ただがむしゃらにやってきただけだ。その得体の知れない「がむしゃら」の正体を、カンパニー松尾監督は撮ろうとしたんじゃないかな、と思う。独善的で、無責任な30年だ。ただただ楽しくありたいが、そうじゃないことも多々ある。そんな空気もこの映画には映っているかも知れない。正直な話、なんにもわからずにやっているのだ、ぼくはこのバンドを。でも、「生きている」とは言える。誰の何のためになるかわからなくても、生きている、と。いちど解散したから、一回死んだ、とも言える。しかし、復活して、まだなにやら、やっている。死んでしまった晴茂くんは、どんな気持ちだったんだろう。このところ、そんなことを考える。
30年やっても、やり足りないと感じるのは、満足がないからか。いつか満足できるだろうか。思えば、どうしても幸せになりたくて、始めたことだった気もする。幸せというのはどこにどんな形で転がっているのだろう。映画の中に風船が風に舞うシーンがある。いちばん好きな場面だ。この可愛くて色っぽい絵の先に、幸せについての逡巡に対する美しい解答が示されているような錯覚をおぼえる。2番目に好きなシーンは、クリスマスの雑踏。エスカレーターのシーン。幸せはひょっとしたら、この絵のなかにあるんじゃないか?
松尾監督の映像は素直で、そして可愛くて、色っぽい。ともすれば川面の油の反射のようにギラつくばかりのぼくらの日々に、こんなにポップな色をつけてくれたことを感謝している。

「ドキュメント サニーデイ・サービス」出演者

サニーデイ・サービス / 曽我部恵一 / 田中貴 / 大工原幹雄 / 丸山晴茂 / 渡邊文武 / 藏本真彦 / 新井仁 / 杉浦英治 / 北沢夏音 / やついいちろう / 山口保幸 / 阿部孝明 / 小宮山雄飛 / ワタナベイビー / 夏目知幸 / 安部勇磨 / and more
ナレーション:小泉今日子

(c)2023 ROSE RECORDS / SPACE SHOWER FILMS

関連記事

サニーデイ・サービス「レモネード挽歌」ミュージックビデオより。

サニーデイ・サービス、武士になる

1日
「音泉温楽2025・冬 信州長野・渋温泉『金具屋』」キービジュアル

長野の渋温泉郷でライブ「音泉温楽」に堀込泰行、空気公団、Summer Eyeら出演

1日
「never young beach 10th Anniversary Live at 日本武道館」ビジュアル

never young beach初の日本武道館ワンマンを生中継

4日
「コニャニャチハのコンバンハ!」フライヤー

赤塚不二夫の音楽フェスにリップ、小泉今日子ユニット、砂原良徳、氣志團、おとビら登場

15日
サニーデイ・サービス「サニービート」アナログ盤ジャケットと“サニーグリーンVinyl仕様”の盤面。

サニーデイ・サービスの配信限定だった「サニービート」フィジカルリリース、ツアー先行販売も

18日
「天下一舞踏会 2026」ビジュアル

MONO NO AWAREの「天下一舞踏会」にサニーデイ・サービス

22日
「2025 浪人祭:東京公演 VAGABOND FESTIVAL IN TOKYO」フライヤー

台湾フェス「浪人祭」日本編にサニーデイ、オウガ、我是機車少女、someshiit、銀河1966

24日
曽我部恵一(撮影:三瓶康友)

曽我部恵一の新曲「Summer Song」に菊地成孔、谷口雄、スクービー・ナガイケジョー&MOBY参加

26日
KOIZUMIX PRODUCTION「Bambinater」ジャケット

小泉今日子によるプロジェクトKOIZUMIX PRODUCTION、入手困難な2作品がアナログ化

約1か月
「Summer Eye&AJIMI presents『真夏』」告知ビジュアル

Summer Eyeが初のソロセットワンマン「真夏」開催、バンド編成初の韓国公演も決定

約1か月