大型アイドルフェス「@JAM EXPO 2023 supported by UP-T」が8月26、27日に神奈川・横浜アリーナで開催された。この記事では2日目公演の様子を、メインのストロベリーステージを中心に紹介する。
ライブイベント「@JAM」シリーズ最大規模の企画として毎年夏に行われている「@JAM EXPO」。今年は計6つのライブステージと1つのトークステージが用意され、総勢200組以上のアイドルが登場した。その中でもコロナ禍で制限されてきた観客の声出しやコールが解禁されたこと、4年ぶりにストロベリーステージの花道とセンターステージが設置されたことが大きなトピック。“推し”との晩夏の思い出を作るべく、大勢のアイドルファンが会場に集まった。
2日目のストロベリーステージも初日に続き、Task have Fun、OCHA NORMAら人気グループが続々登場。ストロベリーステージへの出演権を賭けた「@JAM EXPO 2023 夢の砂グランプリ!」で優勝したkimikaraも、渾身のパフォーマンスを届けた。
「Attack Hyper Beat POP」で勢いよくライブをスタートさせた東京女子流は、アイドルファンにおなじみの代表曲「おんなじキモチ」を花道の上で歌唱。初期曲が続いたかと思えば、「コーナーカット・メモリーズ」など、現在の東京女子流を象徴する楽曲で貫禄を漂わせ、最後は「days~キミだけがいない街~」でさわやかにパフォーマンスを締めくくった。「@JAM EXPO」の長年の常連であるでんぱ組.incは、広いステージを存分に使って大暴れ。「オーギュメンテッドおじいちゃん」などを披露し、横浜アリーナをでんぱ組.incにしか表現できない個性的でカオスな世界観で染め上げた。
初日にはAKB48が出演したが、2日目はNMB48、HKT48、NGT48、STU48が次々に登場。人気のサマーチューンも飛び出し、NMB48の渋谷凪咲、NGT48の中井りかなど、卒業を目前に控えるメンバーも輝きを放った。昨年結成され、今年が2回目の「@JAM EXPO」出演となる≒JOYは、ロックナンバー「超孤独ライオン」やパーティソング「スイートシックスティーン」など、この1年間で増えたレパートリーとともに成長を見せつける。≠MEは9月6日にリリースする7thシングルの表題曲「想わせぶりっこ」を披露。鈴木瞳美がセンターを務める“あまあまラブソング”であるこの曲を筆頭に、≠MEの高いアイドル力が光るパフォーマンスが繰り広げられた。
続く#2i2は当初ストロベリーステージに出演する予定はなかったが、メンバーの新型コロナウイルス感染により出演辞退となったBEYOOOOONDSの代打で急遽大舞台へ。1曲目の「MONSTER LIVE!!!」からセンターステージへ移動し、曲が終わると森嶋あんりが「今日私たちがストロベリーステージに立たせていただけることが決まったとき、たくさんの方からさまざまな意見をいただきました。代わりにはなれないかもしれないけど、だからこそ私たちは私たちの全力を皆さん1人ひとりに伝えたいです」と咆哮。「今日ここに立てること、今日ここで出会えた皆さんに感謝を込めて歌います!」という言葉を経て、その後はMCを挟まずに気迫のこもったパフォーマンスが展開された。
もちろんストロベリーステージ以外のライブステージも多くの観客で大にぎわい。横浜アリーナの外周通路に設置されたピーチステージやオレンジステージには次世代のアイドルが多数登場したが、初日にストロベリーステージに立ったFRUITS ZIPPERや、昨年の結成以降ファン層を拡大し続けている高嶺のなでしこがピーチステージに続けて登場した際には、大勢のファンによって熱気が充満した。
「@JAM EXPO 2023」の大トリとしてストロベリーステージに登場したのは超ときめき♡宣伝部。9月27日にリリースするニューシングルの表題曲「かわいいメモリアル」を含め、6人は王道ど真ん中のアイドルソングをまぶしい笑顔とともに届けていく。ももいろクローバーZが初日のトリを務めたときと同様、スタンド席の隅に設けられた出演者の観覧エリアには大勢のアイドルが集結。ラストは、TikTokでのブームを機にアイドルシーンの新たなアンセムとなった「すきっ!」で華やかにライブが締めくくられた。
その後のグランドフィナーレでは、篠原葵(まねきケチャ)、東條ゆりあ(MyDearDarlin’)、西野千明(真っ白なキャンバス)、三田美吹(CROWN POP)、山邊未夢(東京女子流)からなる選抜ユニット@JAM ALLSTARS 2023が「夢の砂 ~a theme of @JAM~」をパフォーマンス。にぎやかかつ温かなムードの中で2日間にわたるフェスの幕が閉じた。なお、出演者たちがはけたあとには、2024年の「@JAM EXPO」が9月14~16日の3日間にかけて横浜アリーナで開催されることが発表された。