高橋幸宏が40年以上前に書いた未発表曲が、元Japanのドラマー、スティーヴ・ジャンセンによって完成。高橋の命日である本日1月11日にSoundCloudで公開された。
Japan解散後の1986年にコラボ曲「STAY CLOSE」を発表したりと、高橋とは長年にわたって親交が深かったスティーヴ。2022年9月には東京・NHKホールで行われた高橋の音楽活動50周年記念ライブイベント「LOVE TOGETHER 愛こそすべて」にも出演した。未発表曲のタイトルは「Impossible Until It Happens」。1982年に録音された未完成のインストゥルメンタルデモに新たな録音を加え、ボーカル楽曲として仕上げている。
高橋が録音したコードとシンセから始まったこの曲は、当時ドラムをスティーヴ、ベースを細野晴臣、ギターを土屋昌巳、サックスを立花ハジメが担当した。もともとはテレビCM用に録音されたものだったが、なんらかの理由で楽曲は放棄されることに。スティーヴはいつか懐かしむために楽曲を共有しようと話していたが、ミックスはまだ完成しておらず、ボーカルパートもなかったため、作品として正当に評価できないものを世に出せないと考えていた。
デモ制作から40年以上の時を経て、2023年末にスティーヴはシンガーソングライターのマルコ・マシェラにデモを送付。ボーカルと作詞をオファーしたところ、マルコは快く引き受けた。スティーヴはオリジナルのカセットレコーディングのステレオミックスを、AIを使って個々のトラックに分解。演奏パートはそのままに、スティーヴはいくつかの楽器を追加録音し、マルコのコーラス、ボーカルと合わせてトラックを新たにミックスした。そして高橋の命日にトリビュートとして、この曲を発表することになった。