8月3~5日に東京・お台場 青海周辺エリアで国内最大級のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2018」が開催された。ここではその初日の模様をレポートする。
2010年にスタートし、もはや夏の恒例イベントとして定着している「TIF」。記録的猛暑が続く今年は3日間とも晴天に恵まれ、大勢のアイドルファンがお台場に詰めかけた。
初日は「TIF」恒例のラジオ体操と、昨年に引き続きイベントのチェアマンを務めた指原莉乃(HKT48)によるオープニングセレモニーを経て、佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)のライブでスタート。3年連続でソロで出演し、初日のトップバッターを飾った佐々木は「ゴリラパンチ」や「だって あーりんなんだもーん☆」を歌唱して朝から野外ステージのSMILE GARDENを盛り上げた。また昼間のSMILE GARDENでは春名真依(たこやきレインボー)、公野舞華(はちみつロケット)、坂本愛玲菜(HKT48)の3人からなる新ユニット・ガチンコ☆や、2年連続出演を果たしたSTU48がパフォーマンス。さわやかな水色の衣装を着たSTU48は「夢力」を初めて16人編成で披露したほか、「ナギイチ」「ごめんね、SUMMER」「真夏のSounds good!」といったAKB48グループのサマーソングを元気いっぱいに届けた。
フジテレビ7Fの屋上庭園「フジさんのヨコ」を使用したFUJI YOKO STAGEには、アイドルネッサンス解散後ソロでの活動をスタートさせた原田珠々華が登場。同日夜のフジテレビ湾岸スタジオ屋上SKY STAGE、8月5日のダイバーシティ東京プラザ2F フェスティバル広場FESTIVAL STAGEと計3ステージに出演した原田は、このデビューライブの場に自ら作詞作曲したオリジナルソングを携え挑んだ。初日のSKY STAGEでは原田のほか、つりビット、lyrical school、桜エビ~ず、ラストアイドルファミリーのGood Tearsやシュークリームロケッツら多彩なアイドルが開放感あふれる空間で伸び伸びとパフォーマンスを披露。今年9月に解散することが決定しているベボガ!は最後のSKY STAGEをラストシングル「ビマベ!」で締めくくり、三浜ありさが思わず涙する場面も見られた。
SMILE GARDENでは芝生の上でDDTプロレスリングによる「DDT 路上プロレス in TIF2018」も行われ、プロレスラーたちは炎天下の中、我妻桃実(ハコイリ▽ムスメ)、生牡蠣いもこ(神使轟く、激情の如く。)、塩川莉世(転校少女*)、長月翠(LaLuce、シュークリームロケッツ)を巻き込んで試合を繰り広げた。混沌とした状況の中、現在はプロレスラーとして活躍する元LinQの伊藤麻希もバトルに参戦。現役アイドル4人は困惑の表情を浮かべながらも、長月は「こいつを吉田豪だと思ってやってください!」というプロレスラーの煽りを受けて嬉々とした表情で男色ディーノを攻撃し、翌日「アームレスリング大会 powerd by TOWER RECORDS ザ・感謝祭」への参加を控えていた我妻はレスリングの衣装に変身して「ここはプロレスのリングじゃないんだよ! アイドルフェスなんだよ!」と叫びながら伊藤に逆エビ固めを決めた。またSMILE GARDENには「SUMMER SONIC 2018」のコラボレーションステージが連日用意され、初日はラッパーのあっこゴリラが大勢のアイドルファンを前にライブを行った。
Zepp DiverCity TOKYOを会場にした「TIF2018」メインステージ・HOT STAGEには、元℃-uteの岡井千聖が浜浦彩乃(こぶしファクトリー)、浅倉樹々(つばきファクトリー)と共に登場。3人は「Buono!に入りたかった…」という岡井の思いを叶えるため、イタリア語で“マズい!”を意味するこの日限りのユニット・Cattivo!を結成し、Buono!が実際に着用していた衣装に身を包んで「初恋サイダー」や「Kiss!Kiss!Kiss!」などBuono!の楽曲をカバーした。MCでは岡井が嗣永桃子の衣装を着た感想を「嫌なんです。どうしても(夏焼)雅さんの衣装を着たかった」と不満を漏らし、観客の笑いを誘っていた。さらに岡井は昨年に引き続き、℃-uteを敬愛するアイドルたちを率いて「℃-ute大好きステージ」を展開。「大きな愛でもてなして」「世界一HAPPYな女の子」を大人数でパフォーマンスした。
初日のHOT STAGEにはAKB48から“TIF2018選抜”として柏木由紀、横山由依、峯岸みなみ、大家志津香ら16名が参加。自身も大のアイドル好きである向井地美音は今回が「TIF」初参加で、「今日は1人のオタクとして楽しみにしていました」と顔をほころばせた。HOT STAGEにはその後、風男塾、バンドじゃないもん!、STU48、SUPER☆GiRLS、こぶしファクトリー、夢みるアドレセンスが順に登場し、最後は“ひらがなけやき”ことけやき坂46がステージへ。けやき坂46は昨年の「TIF」に欅坂46と合同で参加したが、今年は単独でメインステージのトリを担った。影山優佳と宮田愛萌を欠いた18名での参加ながら、しなやかで立体感のあるフォーメーションダンス、姉妹グループの欅坂46とはまた違ったハッピーオーラ全開の歌声で観客を魅了。会場を大いに盛り上げ、2日目へとバトンをつないだ。
一方SMILE STAGEの終盤にはスターダストプロモーションから、チームしゃちほこと私立恵比寿中学が続けて登場。エビ中は「ラブリースマイリーベイビー」や「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」など盛り上がり重視のセットリストで挑み、SMILE STAGE初日のトリとしての役目を果たした。
なおチームしゃちほこはこのステージのあとLINE LIVE配信を行い、メンバー伊藤千由李が10月22日に愛知・Zepp Nagoyaで行うライブをもってグループを卒業することを発表した。
※ハコイリ▽ムスメ、ときめき▽宣伝部の「▽」はハートマーク、高松瞳(=LOVE)の「高」ははしご高が正式表記。