3月24日公開の映画「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」を鑑賞した吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)、布袋寅泰、清春らのコメントが到着した。
「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」はデヴィッド・ボウイの人生と才能に焦点を当てたドキュメンタリー映画。30年にわたりボウイが保管していたアーカイブからの選りすぐりの未公開映像などで構成される。
コメントを寄せたのは吉井、布袋、清春、志磨遼平(ドレスコーズ)、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、土屋昌巳、オカモトコウキ(OKAMOTO'S)、ダイアモンド☆ユカイ、西寺郷太(NONA REEVES)、タカハシヒョウリ(オワリカラ)といった、ボウイに影響を受けリスペクトを公言しているミュージシャンを含む17名。「上映わずか3分で大号泣」「誰も観たことのないボウイが居る」「命は輝くものなんだと、改めて教えられた」など、各々が熱量高く感想をつづっている。マンガ家でイラストレーターの竹内絢香が描いたイラスト2点もコメントとともに公開された。
さらにボウイの姿を捉えた映像とともに著名人らのコメントが映し出されるスポット映像もYouTubeで公開された。
「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」著名人コメント
吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)
思春期からデヴィッド・ボウイに目覚め、これまで様々な音源や映像、インタビュー、書籍などを通じて出来上がった、自称「ボウイの痛いファン」の僕が上映わずか3分で大号泣してしまった作品です。
歌詞の訳詞も言葉の訳も愛ある編集とサウンドと共に「なんなの?」というぐらい心に突き刺さり、涙でびしょ濡れになったマスクに窒息しそうになって観ていました。
上映中、毎日映画館に通ってボウイの匂いを感じてたいし、この作品が発売されたら家にホームシアターを作って煮詰まる度にこの映画を観ていたい。
布袋寅泰
誰も観たことのないボウイが居る。ロックアイコンとしての華々しいサクセスストーリーの裏で、ひとときもアートに対する情熱を手放さなかった彼の執念が、苦悩と共に美しく描かれている。ボウイ・ファン必見の名作。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
これは故“デヴィッド・ジョーンズ”の記録映画ではない。証言やインタビューも、年譜や解説もない。家族や生い立ちも彼の“死”さえも語られない。“世界を売った男”、“スターマン”、“ジギー・スターダスト”、“地球に落ちてきた男”、時代と共に変遷する体現者“デヴィッド・ボウイ”の生き方を体感するインスタレーション映画だ! ボウイと生きた世代も、そうでない若い世代も、この至極の冒険譚“スペイス・オディティ”に搭乗すべきだ。ここにはいまも、“生きた”ボウイがいる。
清春
生涯貫いたクリエイティブと彼が発したメッセージを改めて堪能できる、マニアにもビギナーにも刺さる作品。秀逸なコラージュとレア映像も必見だと思います。
谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)
音楽で哲学をアートする強靭な才能の持ち主、デヴィッド・ボウイ。彼の飽くなき挑戦と冒険から、他からは得られない類稀なエネルギーを感じました。混沌とした世界の中で、時代に向き合いながら凛として格好良く居続けることは困難ですが、デヴィッド・ボウイはそれをやり遂げた人です。命は輝くものなんだと、改めて教えられた気持ちです。素晴らしい映画です。皆さん是非ご覧になってください。
志磨遼平(ドレスコーズ)
ある美しい男の膨大なマテリアルから生成された人生の走馬灯。彼が踏んだ土地とその先々でのハイライト。ボウイの記憶を追体験することは、自らの歩みをふりかえる体験でもありました。
土屋昌巳
あらゆる表現創作活動の行き着く先はドキュメントであると思う。この「MOONAGE DAYDREAM」はDavid Bowieという稀に見る表現者の苦悩や夢、挑戦と失敗、差別と栄光の月光の様にシリアスで重厚な稀に見るドキュメント作品となっている。
David Bowieを語る時、時代という言葉は使いたく無い。彼はその時代という不確実なグリッドに関わる時間という線の概念を全て液体状に変化させてしまい、売り払ってしまった世界の全てをその流れの渦の中に巻き込んでしまったのだ。
この作品の中でも“時”はとても重要な付箋となっているが、Bowieによって変えられた液体時間の中で溺れ、流れ着いた先ですべての現実がDAYDREAM「白昼夢」であった事に気付かされる。
しかしこんな夢ならばどうか目覚めずにいてほしい。Bowieが虹のかけ橋の袂で待っていてくれる。
オカモトコウキ(OKAMOTO'S)
所謂ドキュメンタリーとは異なる作品だ。ボウイ自身による肉声で、彼自身の哲学、拘り、表現への愛情が語られる。まるでこの映画も、彼の偉大な作品のうちの一つのように感じられた。
ダイアモンド☆ユカイ
舞踏家、俳優、哲学者、思想家、ファッション、アート、観念的な世界をロックで演じる表現者の21世紀ニュードキュメンタリー映画。観たこともないシーンに興奮。いや説明はいらなかった。彼はデヴィッド・ボウイなんだから。魂が感じるままに観ればいいんだよ。
西寺郷太(NONA REEVES)
ボウイは彼自身の変化と冒険に満ちた人生のすべてを最初から知っていたのかも……。まるで火星から地球を眺めるように客観的に。丁寧に映像に残された美しい姿と音をスクリーンで浴び終えた瞬間、僕はそう思った。
タカハシヒョウリ(オワリカラ)
あの日から、ボウイがいない宇宙に生きている不幸をずっと嘆いていたけれど、今は、ボウイの美学が息づく宇宙に生きている幸福を噛みしめている。
ドキュメンタリーを超えた、魂と創造のライフロードムービー。
奈良美智(美術家)
これは21世紀のオデッセイア。映像とサウンドと共にボウイの魂が全ての謎を解き明かすように語り始め、大きく孤高な魂が僕らを包み込んでくれる。「君はひとりじゃない!」
ハリー杉山(タレント)
なんというスペクタクル! これはデヴィッド・ボウイの人生に対する愛が炸裂するボウイの脳内旅行。国境、人種、宗教、セクシャリティ、文化の壁を越える彼の圧倒的カリスマ性を祝う映画史に残る傑作です。
鋤田正義(写真家)
長きに渡って僕のカメラに向かい合ってくれたボウイ。英語のしゃべれない僕に「ハーイ、スキータ!」と声をかけてくれて40数年、時を超え再び映画館の大きなスクリーンで再会できた。デヴィッド・ボウイは永遠なり。
北村道子(スタイリスト)
僕はコレクターだと言っている。
確かに美のポイントを的確に吸収し身体へとエネルギー源を集中させ群衆の場へと放出させている。
BOWIEがBOWIEをクリエイトしているのだ。凄いアーティスト。
野中モモ(翻訳者・ライター)
ボウイが歌う、ボウイが奏でる、ボウイが踊る、ボウイが語る。膨大なアーカイヴから選りすぐられた劇的な瞬間の数々に息を呑みます。改めて、こんなアーティストは他にいない。
竹内絢香(マンガ家・イラストレーター)
今見ても新しく、唯一無二の魅力的な世界!
ボウイが見ていた世界を、ものづくりを、映画を通じて体験できる貴重な一作。
ジャンルにとらわれずクリエィティブを追求し続けるボウイの姿に、私もアツくなりました!
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