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音楽ナタリー編集部が振り返る、2024年のライブ

音楽ナタリー編集部が振り返る、2024年のライブ
約1年前2024年12月30日 3:01

語り継がれるような名演が各地で繰り広げられ、たくさんのオーディエンスがライブに熱狂した2024年。本稿では、この1年のさまざまなライブの中から音楽ナタリーの編集部員たちが“個人的に印象に残ったもの”を各々3本ずつ挙げ、その思い出を振り返る。

中島みゆきの圧倒的なコンサートで感じた“体温”

文 / 丸澤嘉明

印象に残っているライブ3本

圧倒的歌唱力。圧倒的表現力。圧倒的存在感。そして圧倒的なかわいらしさ。

中島みゆきさんのコンサートを観た感想について語るとき、“圧倒的”という言葉がしっくりきます。ある人はその姿をカリスマと呼び、ある人はスターと呼び、またある人は神様と呼ぶのでしょう。印象に残った曲はいくつもありますが、個人的には昨年発売されたアルバム「世界が違って見える日」の収録曲「体温」を聴けてうれしかったです。「生きてるだけでも奇跡(きせき)でしょ / こんなに危(あぶ)ない世の中で」という歌詞は、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻を想起させ、普段の生活が決して当たり前ではないことを教えてくれます。また「体温だけがすべてなの」の歌詞部分には「The warmth of you means the world to me」という英訳があてられています。つまり体温は自分のではなく、“目の前にいるあなたの体温”のこと。公演中に中島みゆきさんはこう言いました。「先を案じて今を粗末にするのが私の悪い癖。今はここにいてうれしい、そのことだけを思って過ごしたいと思います」。僕もまた、歌い手と観客がお互いの体温を感じ合えるのがライブの醍醐味だと改めて思いつつ、圧倒的なパフォーマンスからとてもお茶目なMCまで存分に堪能し、至福の時を過ごしたのでした。

なお、このコンサートの模様は現在「中島みゆきコンサート『歌会VOL.1』 劇場版」として全国の劇場で公開されており、再び観てきました。本編ラスト的な位置付けの「心音(しんおん)」で中島みゆきさんが右手を高く突き上げると同時に演奏がブレイクし、一瞬の静寂。そして「未来へ 君だけで行(ゆ)け」と力強くメッセージを発して彼女はステージを去っていきました。この演出は一度観ていたはずなのに鳥肌が立ち、年の瀬に改めて"神様"の偉大さを痛感しています。

鳥籠からタワーまで

文 / 固い熊猿

印象に残っているライブ3本

  1. 「2024 ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN JAPAN」2月3日・4日 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
  2. 「P1Harmony 1st Zepp Tour in Japan - Love & P1ece -」8月30日 神奈川・KT Zepp Yokohama
  3. 「2024 MAMA AWARDS」11月22日・23日 大阪・京セラドーム大阪

P1HarmonyのZepp公演、「2024 MAMA AWARDS」でのG-DRAGONおよびBIGBANGの復活ステージなど、いくつも印象的なライブが浮かびますが、今年2月に行われたATEEZの日本公演は特に心を揺さぶられるものでした。

4月にK-POPボーイズグループ初となる「コーチェラ」出演を果たし、夏には北米でのスタジアム公演も成功させるなど、ATEEZにとってまさに飛躍の年となったであろう2024年。そんな輝かしい1年の始まりに行われたこのライブには、彼らが“舞台職人”と称される理由が凝縮されていました。壮大でコンセプチュアルな演出にも埋もれない圧倒的な表現力、演技力、パフォーマンス力(そして体力)。演技パートが多数盛り込まれるなど、世界観が緻密に作り込まれた公演でしたが、ライブならではの一回性も常にそこにある。群雄割拠のK-POP界でも揺るがない、唯一無二の強みを持つグループであることが強く実感させられました。ソンファさんの翼がもがれたのち、純白の羽に包まれたヨサンさんが鳥籠の中から現れるシーンは鳥肌が立ちましたし、さらなる進化を遂げたクラーケン討伐シーンは圧巻のひと言。のちの「コーチェラ」では、「KINGDOM : LEGENDARY WAR」でタッグを組んだPLAN Aが舞台演出を手がけたそうですが、ワールドツアーにも関与されているのでしょうか。

来年からヨーロッパツアーがスタートするとのことですが、メンバーの皆さんがケガなく駆け抜けられることを陰ながらお祈りしています。そしてATEEZはもちろん、すべてのアーティストとファンの方々にとって、2025年が健やかで実り多い1年になりますように。

爆走

文 / 三浦良純

印象に残っているライブ3本

海風に髪を乱された赤いマフラーの女性が、メガネの奥からこちらに視線を投げかけている。

映画のワンシーンのような彼女のその写真を多くの人が今SNSに投稿している。写真とともに発表された彼女の作品が、みんなの“Favorite”になったからだ。誰も彼もがその人の話をした。ありとあらゆる言葉で褒め称えた。その人の周りに見たことのないような人だかりができた。その人がなんだか遠くに行ってしまったように感じる自分もいた。

と言っても、もともと近くにいたわけでもなんでもない。少し前から、その人の歌が好きでよく聴いていただけだ。ギターをかき鳴らして歌う、その人の声と言葉に心を動かされ、年に数回程度ライブに足を運んでいただけだ。「後悔」という歌が特に好きだった。多くのファンと同じように。

状況は大きく変わったが、幸運にもその人が歌う姿を今年も何度か観ることができた。その人は自身を一気に飛躍させた作品によって、本当に生まれ変わったようだった。いつも抱えていたギターに縛られることなく、その人はステージを歩き回って新しい曲を歌った。踊った。飛び跳ねた。

より自由になった彼女の体からは、歌うことの喜びがあふれ出ていた。それが客席にも伝わって大きな歓声が上がると、彼女は「ありがとう」と笑い、もっとうれしそうに歌った。そんなステージとフロアの交感から、これまでにない熱気が生まれた。

そこで彼女が歌い始めたのは、犬が迷子になったという歌だった。近所に住む犬がいなくなって、なぜかヒマラヤで見つかったのだという。「遠すぎるよ」と叫びながらも、その人は迷子の犬を追いかける。なりふり構わず全力で走り回る。

気付けば、爆走する彼女に引き寄せられる形でどんどん人が集まっている。自分もその中の1人だ。わけもわからず、みんなで走る。そうして犬を追う集団の狂騒は、加速しながら熱を帯び、膨らみ続け、ついには爆発した。

残響が続く中、何かの欠片が光を放ちながら宙を舞う。みな惚けた様子で笑みを浮かべている。次の瞬間、火照った体の底から沸き上がってきた言葉が、そのまま口から飛び出した。

「すごい」

なんの捻りもない感想だったが「そうだよね」と柴田さんは笑ってくれた。

起立 2024

文 / 鈴木身和

印象に残っているライブ3本

2024年、SNSを通じた販促で見事にライブチケットを完売させた岡崎体育さんもこう言っていた。

イスありますよ

普段好んで聴いている音楽の傾向もあって、私は直近10年、ほぼ着席型のライブしか観ていない。さらにさかのぼり、お笑いや演劇を中心に観ていた時期を含めると着席歴は20年以上になる。

ライブに参加する際、椅子の有無は年々気になってくる。椅子があれば疲れたときに座れるし、ちょっとした荷物も置ける。だから開演前にグッズも買える。何より自分の居場所が確保されているのは、開場時間から開演時間まで立ち尽くさなくて済むというメリットがあり、1人参加者にとってとてもありがたい。

それが今年覆った。きっかけはDos Monosの「Dos Atomos」リリースパーティ。会場はLIQUIDROOM。当然椅子もないし、Dos Monosのライブには初参加だったので、初心者らしく後方に立っていた。「まあ、なんとなく見えればいいか」とゆるく構えていたが、いざライブが始まってみると周囲は男性ばかりで視界がふさがれ、上を飛び交うレーザーしか見えない。こんな状況はかなりひさしぶりのことだった。その後1段上に移動してなんとか観ることができたパフォーマンス、そしてフロアに上がる無数の手、歓声、熱気はすさまじいもので、自分の中に大きな衝撃を残した。

今年観た印象的なライブを振り返ってみると、八丈島で「マイム・マイム」をぐるぐる回ったり、イサム・ノグチの作品である石庭を歩き回ったりと、これまでの反動かのように動き回るものが多かったように感じる。椅子の安心感も魅力的だが、スタンディングの刺激に再びハマりそうだ。

吾妻さんだったらこんな気分をどんなふうに歌うだろう

文 / 望月哲

印象に残っているライブ3本

「こんな大人になりたい」オブ・ザ・イヤーを僕の中で毎年受賞している吾妻光良さん率いる“バッパーズ”こと吾妻光良 & The Swinging Boppersが今年、ニューアルバム「Scheduled by the Budget」をリリースした。結成から45年、メンバー各自が仕事を持ちながらマイペースに音楽活動を続けてきたバッパーズ。それゆえライブの本数は限られていて、渋谷CLUB QUATTROで春に開催されるライブは僕にとって恒例行事と化している。高校時代からの親友Wくんと毎年足を運んでいる。ライブの前に吉祥寺のいせやで一杯ひっかけてから会場に向かう。ここから楽しみは始まっている。新曲をいち早く聴けたりするのもクアトロライブでの楽しみの1つだ。ニューアルバムに入っている「誰もいないのか」も、クアトロで初めて聴いた。ロボット店員やモバイルオーダーが当たり前になり、人と人とのコミュニケーションが希薄になりつつある現代社会を歌ったナンバー。「問題提起」みたいな重苦しい感じではなく、あくまでもユーモア交じりなところが吾妻さんの吾妻さんたるゆえん。この軽妙洒脱な感じがカッコいい。ライブが終わるとツレと飲み屋に向かう。これも毎年のルーティン。20代の頃はお互いの彼女の話や最近聴いてよかったアルバムの話などをしていたが、イイ歳こいた最近は、もっぱら仕事や家庭の話がメイン。ともすれば体調の話なんかもするようになって、しっかり自分がオヤジになったことを痛感する。「次は何を飲もう」なんてメニューを眺めながら、酔いの回った頭で「こんな気分を吾妻さんだったら、どんなふうに歌うだろう?」と考える。ライブが終わったあとのこんな時間も何気に楽しい。

戻りたい、戻れない……2024年6月9日の武道館(「藤井フミヤ『40th Anniversary FINAL in 日本武道館』」に寄せて)

文 / 中野明子

印象に残っているライブ3本

ライブはナマモノ。その瞬間にしか味わえない体験があり、再現は絶対にできない──。それはもちろんわかっているし、納得してはいるが、もう一度あの時間に戻りたいと切望するライブが時としてある。2024年を振り返り、そんな気持ちに駆られたライブを思い返した際に一番に浮かんだのが、藤井フミヤさんの111回目の武道館公演だった。

1983年にチェッカーズとしてデビューしているフミヤさんのキャリアは40年超。ちなみにフミヤさんは若い頃「50歳には引退する」と明言していたが、50を過ぎてもステージに立ち続け、さらには自身の還暦を超満員の武道館で迎えている。大きなターニングポイントを経てひと区切りと思いきや、翌2023年からはキャリア初の47都道府県ツアーを開催。その“長旅”の終着駅が今年の武道館公演であった。

まあ、これがとにかくオープニングから痺れっぱなし。全方位を観客に囲まれた死角なしのセンターステージで、熱すぎるほどの視線を浴びながら、あれほどカッコよく登場できる人はいるのか(いやいない)。と、思わず反語を使いたくなるような演出をはじめ、「40年分歌います。覚悟してください」という宣言通り、長年にわたって鍛え上げ、熟成させた声で全キャリアを網羅する楽曲を歌い上げるエネルギー。その歌声が描き出す物語やメッセージは、時としてティーンエイジャーの初々しい恋模様であり、時として人生の折り返し地点を迎えた老獪からのエールであり……と、書き出すとキリがない。

以前、インタビューで「歌は3分から5分の世界で完結してて、しかもリスナーはリピートして聴いてくれて、それで青春時代を思い出したり、いろんな感情を抱いたりしてくれる。人を幸せにもできる」と、歌手として活動し年齢を重ねる中で実感したことを話してくれたフミヤさん。その歌声に自分の記憶を重ね、“まあまあ”の紆余曲折の日々を回顧しつつ、この文章を書きながら「年を重ねるのも悪くないかも」と呟く年の瀬。同時にあの血湧き肉躍る2時間半をもう一度味わいたい、タイムマシーンに乗って戻りたいと願う自分もいる。それほどまでに濃密で充足した空気が、2024年6月9日の武道館には流れていた。

ビッグビューティーなイマジネーション

文 / 石井佑来

印象に残っているライブ3本

なんだか今年は、公私ともに“いいツーマンライブ”をたくさん観たような気がします。なのでその中から、特に「2024年に観れてよかった」と思えたライブ3本を選んでみました。そんな中でも一番心に残ったものを選ぶとしたら、そこは迷わず「VALETUDO QUATRO 2024」。スカート澤部渡さんと街裏ぴんくさんによるツーマンライブの第2弾です。“いいツーマンライブ”がどんなものか考えたときに、「その2組だからこそ作り得た時間」だったかどうかというのが重要になってくると思いますが、その点において「VALETUDO QUATRO」を超えるツーマンライブは、世の中にそう多くないのではないでしょうか。

「VALETUDO QUATRO」は、異ジャンルの2組だからこその趣向を凝らした見せ方をしていながらも、あくまでそれぞれのパフォーマンスを楽しめるような構成になっています。公演中にお二人も言っていたように、中身自体はそれぞれの“ベスト盤”のような内容。観客の“観たいもの”が“見たことない形”で繰り出される、このうえなくぜいたくな時間になっているのです。それは、己の身ひとつで最高の演奏と漫談を見せてくれる2人だからこそ、そしてお互いに双方向のリスペクトと信頼があるからこそ、実現し得ることのはず。もはや当たり前になりつつある“音楽×お笑い”の対バンイベントとはまったく異なる、“澤部渡×街裏ぴんく”ならではの熱が、狂気が、快楽が、確かにそこに渦巻いていました。

「VALETUDO QUATRO」では、全編通して「喫茶店で打ち合わせをしている2人の空想が具現化する」という形でパフォーマンスが繰り広げられます。(まるであの名探偵のように)“1の世界と2の世界”を行ったり来たりしながら、現実と虚構の境界を曖昧にしながら、この世に存在しないはずのものを形にしてしまう。それはポップカルチャーの在り方そのもののようでもあるし、いくつもの異物が混ざり合ったりぶつかったりしながら混沌としたままそこにある、この世界の成り立ちそのもののようでもあるかもしれない。……なんて言ったら大げさでしょうか。でも、本気でそんなことを思ってしまうほど、あの日2人のイマジネーションが作り出した世界は、あまりに大きく、そして美しかったのです。

マジで背中が燃えたと思った。爆破ってあんなに熱いんですね

文 / 橋本尚平

印象に残っているライブ3本

眉村さんの生誕イベントが行われた栃木県の岩船山採石場跡地は、爆破シーンの撮影地として知られている“特撮の聖地”。爆破を背にしてライブをするという、眉村さんの長年の夢を叶えるのがこの日の主旨です。数年前からニチアサを嗜んでいる身としては、爆破を体験できるまたとない機会と思い、取材に行くことを決意したのでした。この日の眉村さんは、断崖絶壁を駆け上がりながら歌ったり、採石場というロケーションを心から楽しんでいる様子。本人にとってもファンにとっても忘れられない1日になったのではないでしょうか。

ライブ終了後は、来場者全員で特大の爆破を背にしての記念撮影です。もちろん自分もワクワクしながら最後列へ。しかしカメラマンがシャッターを切った瞬間、体験したことのない熱さが背後から襲います。背中に引火したのかと本気で勘違いした僕は、慌ててその場から逃げてしまいました。爆破ってあんなに熱いんですね……。あの日から見る目が変わり、ドラマ「ウイングマン」の岩船山ロケの爆破シーンを観たときも「あんなに熱いのにすごいなあ」という気持ちになってしまいました。カッコいいポーズしてるとか無理。爆破マジヤバいです。もし機会があれば皆さんも一度体験することをオススメします。

とんねるずのライブは「本編は1曲で終了、アンコール20曲以上」という“らしさ”に尽きるんですけど、音楽ナタリーのレポートに「今とんねるずがライブやるなんてアンコールみたいなもんだろって2人が考えたんだろう」とコメントしてる人を見て、目から鱗が落ちました。1曲目「情けねえ」は「とんねるずのみなさんのおかげでした」最終回のエンディングで披露された曲なので、もし「最後に2人で歌ったシーンを再現して、その後はすべてアンコール」と意図した構成だったと考えると、その説は十分ありえる。この考察、自分で気付いてレポに書きたかったなと悔しいです。

たった30分のために

文 / 田中和宏

印象に残っているライブ3本

炙りなタウン「いい加減にしろ!ツアー」大阪編を観に行った。この日の大阪は暑かった。9月中旬にして34℃超え。炙りなタウンのライブは、真夏だろうが真冬だろうが、いつだって猛暑日のようにアツい。胸が高鳴り、汗が滴り、音楽が全身を貫くようなヒリヒリとした感覚を覚える。

あれは3年前、ガラガラのフロアで彼女たちのライブを観たことがある。そのときも彼女たちのエネルギーに圧倒された。「この人たちはたとえ客が0人だったとしても全力のライブをやってるんだな」と感じ、もう目が離せない存在になった。

大阪のライブでは、ゆきなり(Vo, G)がこんなことを言っていた。

「わしらは──女の子が涙を流して失恋ソングを歌って、それが30秒の短い動画になって数字が増えて──それが美しいとされている時代をぶっ壊しにきました」

人と人をつなげる音楽、人と人が向き合うライブを大切にしているからこそ、こういう言葉が出るんだろう。

対バンライブの持ち時間は、1組あたり30分から45分。たったそれだけの短い時間に何を求めるかは人それぞれ。思えば小学生の頃は10分だか20分の短い時間でも校庭に繰り出して遊び、チャイムが鳴ったら急いで教室に戻ったものだ。社会人になってからの10分休憩は、スマホをいじりながらタバコを吸ったら終わり。時間の密度は大人になるにつれて薄まる、というのも現実である。

そんな中、炙りなタウンのライブで過ごすたった30分は、子供の頃のような時間軸で過ごせるひとときとも言える。普段そんなことまで考えてライブを観ていないけど、忘れかけていた感情がよみがえるような感覚を覚えるということだ。

炙りなタウンのライブを観ていると、いつだってついついステージの近くに行ってしまう。2025年もその先も、このバンドがどんな景色を見せてくれるか、ワクワクしている。またツアーをやるときは、どうかチケットが取れますように。

RYUTistの13年間の“奇跡”に感謝

文 / 近藤隼人

印象に残っているライブ3本

RYUTistが終わってしまった──12月はそのことばかり考えながら彼女たちの楽曲を聴いていた。2011年に新潟市中央区古町で結成されたアイドルグループRYUTistは今月、メンバーの全員卒業に伴い無期限で活動を休止。9月にその決断について発表されたとき、RYUTistファンは漏れなくショックを受けただろうし、活休を惜しむ声が多く上がった。もちろん自分も同じように感じたが、13年もの間、ローカルアイドルとしてこれだけクオリティの高い楽曲とライブを届け続けてくれたことが奇跡のような話で、正直に言うとどこかすんなりと受け入れられたところもある。そして“ありがとねほんとにねSEASON”と題した卒業までの3カ月は、RYUTistの道のりにおける伏線回収と恩返しを丁寧に進めていくような期間だった。12月1日に渋谷CLUB QUATTROで「RYUTist LAST HOME LIVE ありがとね、ほんとにね。」が開催されたのち、翌週に地元・新潟でFCライブが行われ、RYUTistとしての最後のメディア出演となったのは12月15日放送のBSN新潟放送「スーパー・ササダンゴ・マシンのチェ・ジバラ」。この3カ月間、RYUTistのライブを多く取材させてもらったが、勝手ながら一緒に駆け抜けているような気持ちにもなりつつ、とても美しい幕引きだったと感じた。「LAST HOME LIVE」は純粋に過去一番素晴らしいライブで、13年間の集大成となるこのステージを文字と写真で記録するのって責任重大なヤバい仕事なのではと、気付くのが遅すぎるがライブ中に震えてしまった。あと少し泣いた。

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