約3年前2022年03月29日 6:02
音楽ディレクター / 評論家の柴崎祐二の著書「シティポップとは何か」が4月21日に発売される。
国内外で空前のブームを見せるシティポップだが、そもそもどのような音楽 / 文化なのか、なぜリバイバルは巻き起こったのか。本書では徹底的に資料を集め、あらゆる角度からその現象を分析し、可能性と問題点をえぐり出す。また岸野雄一や、日本学研究者のモーリッツ・ソメとポピュラー音楽研究者の加藤賢による論考、韓国のシティポップ事情に詳しい長谷川陽平へのインタビューも収録し、シティポップをより立体的に浮かび上がらせる。
柴崎祐二「シティポップとは何か」目次
・第1章 シティポップ概説
1-1 シティポップのあらまし
1-2 シティポップの黄金時代:1980年代
1-3 シティポップの衰退と展開
・第2章 シティポップという「物語」
2-1 編纂されるシティポップのルーツ
2-2 シティポップにおけるはっぴいえんどの重力圏
2-3 シティポップ(ス)と「脱政治」のポリティクス
・補論1 はっぴいえんどのシティポップへの影響を風景論を通して考える――岸野雄一
・第3章 シティポップの再興
3-1 国内におけるシティポップス再評価への道程
3-2 ネオシティポップとは何か
・第4章 グローバル化するシティポップ
4-1 海外からの発見
4-2 アジアとシティポップ
・補論2 〈再発見〉はどこから来たか?:海外シティポップ・ファンダムのルーツと現在地――モーリッツ・ソメ+加藤賢
・補論3 [インタビュー]韓国のシティポップブーム解説――長谷川陽平(聞き手:柴崎祐二)
・第5章 シティポップの行方
5-1 シティポップブームはどこに向かうのか
5-2 シティポップの可能性

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